家具販売のイケアは、同社のモバイルアプリにGrokStyleが開発した技術を採用しており、ユーザーが家具の写真を撮影すると、オンラインで購入可能な類似商品を表示している。
「GrokStyleをフェイスブックに迎え入れることに興奮している。同社のチームとAI技術はフェイスブックの人工知能関連プロジェクトに、多大な貢献を果たすことになる」と、フェイスブック広報担当のVanessa Chanは述べた。
フェイスブックはGrokStyleのテクノロジーを、個人売買プラットフォームの「フェイスブック・マーケットプレイス」での、関連アイテムの表示に用いることが想定されている。
2015年にサンフランシスコで創業のGrokStyleの公式サイトには「本日、GrokStyleはチームとして新たな歩みを始めたことを宣言する。当社のチームとテクノロジーは、今後も存続を続け、AI技術を小売分野でのビジュアルサーチ機能に活用していく」とのメッセージが掲載された。
フェイスブックはAI分野での優れた人材獲得をめぐり、アマゾンやグーグル、アップルらとの競争に直面している。この分野での競争は多くの場合、AIスタートアップ企業の買収に結びついている。
フェイスブックはここ数年で複数のAI領域のスタートアップを買収しており、その1社には、昨年買収したロンドンのBloomsbury AIがあげられる。Bloomsbury AIはフェイクニュースの発見に強みを持つ企業で、買収金額の詳細は非開示だが、テッククランチは金額を「2300万ドルから3000万ドル(約33億円)」と伝えていた。