アンケートでは、76%の男性は「デートは男性持ちでないと罪意識を感じる」と答えている。その一方で、64%は「女性もいくばくかの支払いをすべきだ」とも答えている。さらに、半数の男性は「何度デートに行っても、まったく財布を取り出さない女性とはデートするのをやめる」とさえ答えている。
逆に、女性の側から見ると、40%の女性は「男性が割り勘に応じようとしないのを疎ましく思う」として平等意識が旺盛だ。ただ、それとほぼ同じだけの39%の女性が「割り勘にしようと財布を差し出す自分を押しのけて欲しい」と答えている。さらに、44%の女性は「そもそも女にデート代を払わせるという意識が気に障る」としている。
日米の若者向け雑誌の大きな違いは、デートマニュアルのような記事やコラムが日本に比べて圧倒的にアメリカは少なく、それは女性読者でも積極的に株式投資や起業や政治論について食いついてくるので、誌面が足りなくなるからだと勝手に想像していた。
しかし、この散らかった数字を見る限り、デートマニュアルがそもそも成り立たないということがわかり、ホイチョイ・プロダクションズの「見栄講座」世代の筆者には不思議な気持ちがした。
男性8割は「誘う方がいい」
ちなみに、デートに誘うのは男女、どちらだろうか? こちらもなぜかいまだに男性が主導で女性が受動だと、心理学のマイケル・ミルズ博士は解説している。
87人を対象とした研究で、女性の9割は「誘われる方がいい」とし、男性の8割は「誘う方がいい」という結果で、両者は噛み合っている。「過去1年間、一切デートに誘われたことがない」という男性の数字が突出する一方で、「自分から誘わなかった」という女性の数字がやはり抜きんでる。
しかし、筆者の職場にいる若い男女の話に耳を傾けていると、この感覚も人によって大きく違い、むしろ積極的に出会いを求め、そこから旺盛にファーストデートへと歩を進める女性もどんどん増えている感じもする。