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2019.01.25

バフェットが買収した「非公開企業」7社 ほぼ全て長期保有

ウォーレン・バフェット(Photo by Alex Wong / Getty Images)

米著名投資家ウォーレン・バフェットは、史上最も成功した投資家の一人として知られる。

コカ・コーラからアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴといった企業に投資してきたバフェットのバリュー投資は、彼の優れた能力を示している。

持株会社バークシャー・ハサウェイを率いるバフェットが関心を向けるのは、公開市場だけではない。バフェットが以下の非公開企業7社の株を保有していることを、忘れている人も多いかもしれない。

1. GEICO(ガイコ)

バフェットはコロンビア大学の学生だったころ、自動車保険会社GEICOの株を購入した。1951年に本人が米紙ニューヨークタイムズに語ったところによれば、当時20歳だったバフェットは、自分の財産の半分以上を同社株に投資したという。

バフェットは1996年、GEICOの残る発行済株式を全て取得。バークシャーの傘下に収めた。なお、1936年創業のGEICOの社名は、「Government Employees Insurance Company(公務員保険会社)」の頭字語からきている(当初は公務員向けに保険を販売していた)。

2. Dairy Queen(デイリークイーン)

バークシャーは1997年、デイリークイーンを5億8500万ドル(約640億円)で買収した。飲食店のシンプルなフランチャイズ・モデルを評価するバフェットは、マクドナルドにも投資している。

3. Duracell(デュラセル)

バフェットは2014年、米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)から電池メーカーのデュラセルを買収した。

バークシャーは当時保有していた47億ドル相当のP&G株を対価として同社に引き渡すほか、取引完了前にP&Gがデュラセルに18億ドルを注入し、資本を増強させることで合意した。この方法には、大きな節税効果があった。

デュラセルを買収した理由には、安定し、かつ予測可能なキャッシュフローが挙げられる。これは、バフェットが買収にあたって重視することの1つだ。
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編集=木内涼子

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