1. 資金不足
起業家が全員、投資家や資本家に恵まれるわけではない。自力で事業を起こしたり、クレジットカードに頼ったり、自分で資本を調達したりしなければならない人もいる。女性の企業は金銭的支援が不足しがちだ。また女性は、性的・文化的な偏見により融資を断られてしまうことも多い。多くの金融機関は、男性の所有する企業に資金提供しがちだからだ。
2. プライベートと仕事の両立
多くの女性は、起業やキャリア以外にも家族や配偶者などの責任を抱えている。プライベートや職場でコミットメントを求められることで、女性はビジネスか家族のどちらか一つを選んでしまうようプレッシャーを感じかねない。家族からは母・妻となることを期待される一方、企業からはリーダーとしてコミットメントを見せるよう求められる。社会的支援がない人は、こうした負担を全て自分で抱え込まなければならないので、状況はさらに難しくなる。プライベートとキャリアのバランスをうまく取れる人もいるが、そうでない女性は圧倒されてしまう。
3. 失敗することへの恐怖心
起業や事業経営にはリスクがあり、予測もしていなかった状況が生じることもある。失敗を恐れてはいけない。失敗を恐れると挑戦をやめてしまうからだ。成功が保証されている状態でビジネスを始める人などいない。
女性は特に、自分のビジネス能力を疑う人に囲まれている場合、失敗を恐れてしまう。この恐怖心は有害で、極めて危険なものだ。恐怖心を持つ女性は、自信ではなく恐怖心から行動してしまう可能性があり、結果として本当は成功していた場合でも失敗してしまうだろう。
4. 支援体制の不備
ビジネスで苦しんだり失敗したりするのは、十分な支援体制がないからかもしれない。女性は関連するコネを持たない、十分な資金がない、感情的な支援が必要など、大きな課題に直面しがちだ。また女性には、新たなキャリアを導いてくれるメンターやスポンサーといった存在が必要だ。支援体制を整えるには多額の資金が必要なことが多く、女性は起業の延期を強いられてしまう。