5. 男女の不平等
法律や文化、宗教、政治は男性優位の考え方を基盤としている。女性はスティグマ(負の烙印)や差別に直面しつつ、男性中心の世界を上へと登っていかなければならない。法律や政策は、性別にかかわらず全ての人を支援するビジネス環境の構築を試みてきたが、実際の変革はまだ実現されていない。
6. 知識の不足
女性に知識をつけ力を与えることは、ビジネスの成功に向けた長い旅の始まりでしかない。人生は、毎日が新たな情報を学ぶプロセスだ。しかし女性は、こうした情報や新たな知識をなかなか入手できない。これは競争環境のせいなのかもしれないが、女性には、関連する実践的な情報を得るためより一層努力が必要とされる。
7. 女性に不利なビジネス環境
女性が抱える課題には、ビジネスのネットワークが確立されていないことや、社会的・伝統的な制約により女性のビジネス参画が制限されていることがある。宗教により女性の企業経営が妨げられる場合もある。一部の国では、女性には取引や交渉を行って企業の“顔”となる男性パートナーが必要とされるかもしれない。こうした課題にもかかわらず、ビジネス界は少しずつ女性の能力と貢献を受け入れるようになっている。
8. 内気さ
努力を重ね成功する女性は、自分の達成したことを自慢するのをためらうことが多い。自分に誇りを持っている得意げな人だと思われることを恐れているのだ。謙遜は、臆病さでも内気さでもない。女性は自分の成功を隠さず、周囲の人にそれを認識させる必要がある。
フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は「自分を信じ、自分の成功を自分のものとすること」と述べている。
女性として成功を自分のものにすれば、さらに努力を重ね、ビジネスでより多くのことを達成するやる気が出る。そうすれば、周囲の人もあなたに触発される。サンドバーグは女性たちを励まし、前に出て企業役員になるよう促したし、オプラ・ウィンフリーやミシェル・オバマは、起業の夢に向けて取り組みを始めるよう女性にやる気を与えてきた。自信は成功と成長に欠かせない要素だ。女性がリーダーになれば、人は付いてくる。