「電話嫌いを克服する上で、最初に取るべきながらも、しばしば最難関となるステップは、自分が継続的に顧客探しをしていないと認めること」とカダンスキー。
これはまるで、依存症克服のために取るべき12のステップの最初の一歩のようにも聞こえた。つまり、自分が営業電話に苦手意識があることを認めなければならないのだ。
「これを自分で認めることができたら、次に姿勢を変える努力をすること」とカダンスキー。「電話嫌いは、新規顧客開拓に関する自身の後ろ向きな考え方が表面化しているだけ。克服に必要なのは、その考え方を変えることだ」
営業電話嫌いの負の連鎖を断ち切る方策として、カダンスキーは好奇心を持ち、不安を克服するよう勧める。
「顧客開拓をするときには不確かさがある。不確かさは不安を呼び、不安は苦痛につながる。苦痛は恐怖心をかき立て、恐怖心からは疑念が生まれ、疑念はエネルギーを無駄に使う。好奇心を持つことで、確かさを欲する心を克服できる」