フォーブスは10月10日、全500社からなる「最高の雇用主」ランキングを発表した。2度目の公表となる今回、1位となったのは昨年に続き米アルファベットだった。
グーグルが今年発表した同社の多様性に関する年次報告書によると、幹部に占める女性の割合は25.5%。また、従業員に占めるアフリカ系、ラテン系米国人の割合はいずれも、わずかながら前年より上昇した。
アルファベットは従業員およそ8万人を擁し、年間(フォーブスが6月に発表した「世界の有力企業2000社ランキング」で調査期間とした12カ月間)の売上高が1179億ドル(約13兆2230億円)、利益は166億ドルだった。保有資産は2069億ドル、時価総額は7663億ドルとなっている。
2位は今回も、アルファベットと競合するマイクロソフトだった。従業員数およそ12万4000人の同社は、年間売上高が1033億ドル、利益が142億ドル。保有資産は2454億ドルで、時価総額は7506億ドルだった。
国別トップはやはり米国
今回のランキングは、上位10社のうち6社を米国企業が占めた。5位までを独占したほか、10位にバイオテック企業のセルジーンが入った。リスト全体を見ても、500社のうち185社が米国の企業となり、最多を数えている。
一方、香港を含む中国の企業でリストに名前が挙がったのは、80社だった。トップ10に入った唯一の同国企業は、香港に拠点を置く中国海洋石油(CNOOC、6位)だ。
そのほかトップ10には、いずれも自動車メーカーのドイツ企業2社(ダイムラー、BMWグループ)が入っている。昨年は3位だった日本取引所グループは、今年は9ランク下げて12位だった。
また、リスト入りした企業を業種別に見ると、最も多かったのは今回も銀行だった。業界首位はタイのカシコン銀行(8位)。米国の銀行では米北東部の地方銀行、ピープルズ・ユナイテッド・バンク(135位)が最上位となっている。