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2018.10.03 11:00

マイクロソフト共同創業者ポール・アレンが「がん再発」宣言

ポール・アレン(Photo by Steve Mack/Getty Images)

マイクロソフトの共同創業者でビリオネアのポール・アレンは10月1日、血液がんの一種「非ホジキンリンパ腫」を再発し、治療を受けていると発表した。アレンは2009年にもこの病気の治療を受けていた。

現在65歳のアレンは、Eメールの声明で前向きなトーンを打ち出している。「医師たちは私と同様に楽観的で、治療の効果が現れるはずだと述べている」

アレンは投資会社バルカンの経営をこれまで通り続行し、プロフットボールリーグ(NFL)のシアトル・シーホークス、プロバスケットボール協会(NBA)のポートランド・トレイルブレイザーズのオーナーも引き続き務めるという。

シアトルに生まれ、ワシントン州立大学に進んだアレンは2年で中退し、高校時代からの友人のビル・ゲイツとともに、1975年にマイクロソフトを共同創業した。彼は創業から8年後に、非ホジキンリンパ腫と診断され同社を離れていた。

1988年にアレンはポートランド・トレイルブレイザーズを7000万ドルで購入した。フォーブスはトレイルブレイザーズの価値を13億ドルと算定している。また、1997年に1億9400万ドルで彼が購入したシアトル・シーホークスの価値は、25億8000万ドル(約2930億円)と算定されている。

アレンの資産額は205億ドルと算定されており、これまで25億ドル以上をチャリティに寄付してきた。寄付先の一つには人間の脳のマッピングを行う機関の「Allen Institute for Brain Science」があり、アレンは5億ドルを寄付していた。

アレンは2010年にビル・ゲイツとウォーレン・バフェットらが立ち上げた、寄付啓蒙活動「ギビングプレッジ」に賛同しており、生涯に渡り資産の半分以上を慈善事業に寄付することを宣言している。

参加にあたりアレンは次のように述べていた。「ギビングプレッジは我々の資産額を決めるのは、結局のところドルではないことを思い知らせる活動だ。大事なのは、社会の役に立ちたいという意志だ」

編集=上田裕資

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