各国の超富裕層人口、増加率1位はバングラデシュ

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米調査会社ウェルス-X(Wealth-X)が9月に公表した年次報告書によると、保有資産が3000万ドル(約34億円)を超える「超富裕層」に含まれる人(ultra-high-net-worth individual 、UHNWI)は、米国ではおよそ8万人に上る。

世界のUHNWI人口全体に占める米国人の割合は、31%だ。国別ランキングで2~6位(日本、中国、ドイツ、カナダ、フランス)に入る各国のUHNWIの人数を合計しても、米国の人数には及ばないという。

だが、UHNWIの増加率では、米国は他国に後れを取っている。アジア地域では全体的に、安定した経済成長に伴ってUHNWI人口が増加。特に中国では2016~17年、北米の伸び率の2倍に当たる19%増を記録している。

一方、過去5年間(2012~17年)を見てみると、アジアの意外な国でUHNWI人口が急増していたことが分かった。バングラデシュのこの間のUHNWIの増加率は17.3%で、伸び率で世界一となった。

また、中国とベトナムでは同じ期間に、UHNWIがそれぞれ13.4%、12.7%ずつ増加。そのほかケニアとインドでも11.7%増、10.7%増となり、いずれも2桁台の伸びを示した。

この5年間のUHNWI人口の増加率は、世界全体では8.1%だった。国別の増加率ランキングでは、米国は10位となっている。

以下、2012~17年に「超富裕層」人口が最も急速に増加した10カ国を紹介する。

・バングラデシュ/17.3%
・中国/13.4%
・ベトナム/12.7%
・ケニア/11.7%
・インド/10.7%
・香港*/9.3%
・アイルランド/9.1%
・イスラエル/8.6%
・パキスタン/8.4%
・米国/8.1%

*中国と香港特別行政区は個別に調査

編集=木内涼子

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