「自分のブランドでパリコレへ」 15歳インスタグラマーの頭の中 #30UNDER30

モデル YOSHI

モデル YOSHI

Forbes JAPANでは、次世代を担う30歳未満のイノベーター30人を選出する特集「30 UNDER 30 JAPAN」をスタート。
 
「The Arts」部門のひとりに選出された、インスタグラマー・モデルのYOSHI。YOSHIがファッション業界から注目をあびるようになったのは、約2年前のこと。当時まだ13歳だった彼のインスタグラム上に投稿された一枚の写真がきっかけだった。
 
その写真とは、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターを務める、ヴァージル・アブローとYOSHIが一緒に映っているものだった。そのきっかけをYOSHIに尋ねると「オフホワイトのパーティーに行った時に声をかけられて、それで」とひょうひょうと答える。
 
ヴァージルといえば、かつては音楽プロデューサーであるカニエ・ウェストの下でクリエイティブ・ディレクターとして多くの作品を手がけたり、自身のブランド「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH」を立ち上げたりなど、世界中から注目されるアイコン的存在である。
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(左)ヴァージル・アブロー、(右)トム・ブラウン

それを機に、当時はまだ数百人だったYOSHIのインスタグラムのフォロワーは4万人強へと急増した。その後、ヴァージルのフックアップによりオフホワイトをはじめ、ナイキ、ヘルムート・ラング、X-GIRLのモデルを務めるなど、注目度は一層高まっている。
 
若きファッションアイコンは、いま何を考え、これからどこを目指していくのか。
 
お小遣いは月3000円

──いつからファッションに興味を持つようになった?
 
最初のきっかけは、ミニ四駆の大会。小学生の時にミニ四駆にハマっていて、全国大会に出るくらい強かったんだけど、ある日出場していた大会で、かっこいい服を着ている大人がいた。聞いてみると、ヨウジヤマモトやリックオウエンスで。そこからファッションについてハマっていった感じかな。それまでは普通にライトオン(Right-on)とか着てたよ(笑)。
 
それから、学校帰りに近所の古着屋にほぼ毎日通っていたらファッションとか音楽とかやってる友達が増えていった。インスタグラムを始めたのはなんとなくだけど、古着屋に通って好きな服を着ているうちに、自分のファッションスタイルを載せていくことが面白くなってきたから続けてる。
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──YOSHIくんのインスタグラムを見てるとヴィンテージアイテムを混ぜたストリート系のスタイルが目立つけど、それも古着屋に通っていた影響なんだね。
 
そう。古着は一点物だから好き。古着屋で色々な服を見ていて覚えていったのもあるし、自分は年代でスタイルを見ていたから、例えばグーグルの画像検索で「70年代 ファッション」とかで調べて、その真似をしてたりもした。あとは雑誌かな。特によく読むのは海外のVOGUEとか、アートブック。古本屋にいって、昔のスタイルとかを見るのが最近楽しい。
 
古着だけじゃなくて、コムデギャルソンとかヨウジヤマモトとか、デザイナーズブランドも好きだけどね。でもまだ15歳だし、当たり前だけどそんな好き放題服が買えるわけじゃない。お小遣いは月3000円だし、やばくない(笑)?
 
でも親と話して、ブランドから声をかけてもらったモデルの出演料は自分で使っていいことになってるから、その時に好きなものを買ったりすることが多いかな。
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文=フォーブスジャパン編集部 写真=小田駿一

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