4. 使い古されたストーリーや冗談を使うこと
「ストーリーやユーモアで聴衆を引き込みたい場合、自分独自のものを使うこと。引用元の人物をきちんと明示するのであれば誰かのストーリーを使っても構わないが、ありきたりな冗談を言うのは、たとえ自分は面白いと思っていたとしても賢い選択ではない。ある発言がどのように聞き手に受け止められるかを正しく予測することはできない。新鮮で風変わりでオリジナル性のある最高のストーリーとは、あなたやあなたの知り合いが実際に経験したことだ」
5. スライドに文字を書き過ぎること
「読むことと聞くことを同時に行うのは不可能なので、文字が多く書かれたスライドはスピーチの価値を落としてしまう。聴衆に、あなたの講演を聞くか自分でスライドを読むかを選ばせてはいけない。そうなれば聞き手としてはむしろ、プールサイドで冷たい飲み物を片手にスピーチを読んだ方が良いかもしれない。聴衆は、オンライン講座を受講する代わり、その場にいることを選んだのだ。聴衆がこの選択をしてくれたことを誇りに思うこと。持っている知識を全てスライドに投入するよりも、深い考察は分科会の場で述べるようにしよう」
6. 話すスピードが早過ぎる/単調過ぎること
「稲妻のようなスピードで長々と話したり、声に抑揚を持たせずブツブツと話していてはダメだ。脳は、話し言葉の処理に、より長い時間を必要とする。全ての情報を詰め込もうと急げば、聞いている側は、消火用ホースから水を飲むように、情報を無理やり流し込まれている気持ちになる。しかし、他の講演者が長引いてあなたの時間が削られた場合はどうだろう? その場合はポイントを1つ選び、理解できるペースを保つことが賢明だ」
7. マイクに関するミスをすること
「照明が暗めに設定され、プロジェクターがブーンと鳴っている会議室では、ただでさえ眠気が襲ってくる。それに加え、講演者がマイクの基本的なマナーを理解していない場合、聞き手の集中力はさらに散ってしまう。気をつけることは次の通りだ。
・マイクを使う
・マイクを口に近い位置に維持する
・必要な場合は、マイクが入っているか確認するためトントンとたたく
・マイクに対し息を吹き込まない
・服からマイクを離す
・カチン、ジャラジャラと音を立てるアクセサリーを身に付けない
・スクリーンを見るために聴衆に背を向けない」
キャンベルは「スピーチの落とし穴を避けられるようになれば、同業者と比べて何歩も先を行けるようになる」と語った。