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2018.08.28

「自分を変えたい」と思う人が実践すべき3つのステップ

Jirsak / Shutterstock.com

暑い日が続くが、エアコンで身体を冷えてしまい、体調を崩したり、夏バテで体や頭が重くなっている人が多いのではないだろうか。

かくいう私も、この数週間は多忙で疲れが取れなかったり、外の暑さと室内のエアコンの寒さで身体がいつも以上に疲れたり、エアコンつけすぎて腰や首を痛めたり、暑さで睡眠が乱れ頭が重たいことが多い。前回「戦略的な休息」が大事と書いたにもかかわらず、である。

このような体験をすると、やはり「セルフマネジメントは継続的に取り組むプロセス」だと感じる。「このタイミングで○○をやれば大丈夫だ!」というものがあるわけではなく、常に変化する状況の中で、自分の内面を意識し続けることが大きな一歩になる。

うまくいかない時があっても、それはそれで仕方ない。むしろ、常にうまくいくはずなどないので、「うまくいかないモヤモヤ」や「そこから生まれるストレス」を重く受け止めすぎることなく、その感覚を認識し手放す、絶え間無い「訓練の繰り返し」とその経験が大きな財産になるのだと思う。

話は変わるが、私のもとに「自分を変えたいんです!」と相談に来る人は多い。相談に乗るために時間をとり、その背景を聞き、欲しい結果を聞く。色々と会話をした上で、いざ「今後どうしましょうか?」という話をすると「変えたいけど、今は時間がないから難しいです…」という人が多い。なぜだろうか?

もちろん、「ただ話したかった」こともあるだろう。また、「変えたい」というプライオリティが実は低い場合もあるかもしれない。しかし、本気で変わりたいと思っている人でも、今は無理だと思い込み、今までと同じパターンに飲み込まれてしまうことも多々ある。

そもそも、「自分を変えたい=今までと違う自分になりたい」と言っている人が、「今までと同じことをしているのに、いつの間にか新しい自分になれました」みたいなことが起こるはずがない。

当たり前だが、何か今までと違うことを実現させるためには、今までと違う事をやらないといけないだろうし、今までと違うやり方でやることも必要だ。

そのためには、新たな事をやるための「スペース」が絶対に必要になる。スペースとは、物理的な空間のみならず、時間的余裕や精神的な余白のことである。

「今は忙しいから、このプロジェクトが終わるまでは無理だ」と時間的スペースに対する理由付けをしたり、「今週は出張があって疲れたから無理だ」と身体的スペースがないことを理由にしたり、「明日の顧客プレゼンへの不安や緊張」など感情的スペースに振り回されたりと、様々な「できない理由」が次々に生まれてくる。
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文=稲墻 聡一郎

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