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(左)元スターバックスコーヒージャパンの目黒勝道 (右)ラブグラフの駒下純兵

スターバックスコーヒージャパンで店舗運営地区責任者、採用・人材育成などを経験。人材開発マネジャーとして約12年、同社で働いていた目黒勝道。そんな彼が2018年7月、出張撮影サービス「ラブグラフ」のフォトグラファー人材採用・研修外部顧問に就任した。

ラブグラフは、カップルの記念日や誕生日サプライズ、家族での七五三や卒業のお祝いにフォトグラファー出張・同行し、写真撮影を行うサービス。外資系の大企業で働いた経験を持つ目黒が、なぜ創業3年半のスタートアップに参画を決めたのか?就任の経緯、そして今後の展望を、ラブグラフの駒下純兵と目黒に聞いた。

「感動体験」を生み出すためのフィードバックを追求する

──目黒さんは、なぜラブグラフに参画しようと思ったのでしょうか?

目黒:お客様への思いを大切にする、人を幸せにしたいというという想いが、私がビジネスを通じて大切にしてきたことと共通していて。ビジネススタイルは違うものの、熱い志をもつ若い駒下さんをビジネス的な観点からサポートできればと思い、参画を決めました。

駒下:現在、目黒さんには外部顧問としてラブグラフで働くフォトグラファーの人材育成チームへのアドバイスを頂いています。

ラブグラフが最も大切にしているのは、ゲストの撮影現場。いい写真が撮れることはもちろんですが、写真撮影の瞬間を楽しく感じていただけなければ、「もう一度撮影してもらいたい!」とは思ってもらえません。



有難いことに、ラブグラフへの撮影依頼はどんどん増えています。その依頼に応えるためにも、今後カメラマンは増やしていく予定です。ただし、「何となくいい写真が撮れるカメラマン」を採用するだけでは、いままで僕が大切にしてきた想いを守りつつ事業を拡大することは困難だと感じました。

写真のクオリティはもちろん、より良い撮影体験を提供できるフォトグラファーを育成するために、どのような研修フローを用意するべきか。これを目黒さんと一緒に考えていきたいと思っています。

──業種の全く異なるスターバックスの人材育成をラブグラフが取り入れようと思った、きっかけは何だったのでしょうか?

駒下:ラブグラフは現在、約300名の審査を乗り越えたフォトグラファーが所属していますが、全員が直接雇用ではないので丁寧に指導できるとは限りません。だからこそ、人材育成のノウハウが問われます。僕が人材育成の仕組みとして、参考にしたいと思ったのがスターバックスだったんです。

僕は昔、スターバックスに3年ほどアルバイトとして勤務していました。その頃から、質の高いサービスを提供するために最適な人材育成の仕組みと職場環境が整っていると実感していて。それをラブグラフにもぜひ取り入れたいと思ったんです。

もちろん、それはすぐには実現できないかもしれません。アクシデントがあっても、その場でフィードバックできる。そんなスターバックスの仕組みを、離れた場所で撮影しているフォトグラファー一人ひとりにフィードバックしなければならないラブグラフに応用するのはかなり難しいでしょう。

加えて、それぞれのフォトグラファーが現場でニーズをキャッチしてどうすれば感動体験につながるかを考えないといけない。単純に「こうすればいい」という画一的な答えはないんですよね。

だからこそラブグラフの想いや考え方をフォトグラファーがどのようにアウトプットするか、自分自身で実践しながら考えていくことが重要だと思っています。

──そのために、どのような方針をとるのでしょうか。

駒下:ラブグラフのビジョンは「幸せな瞬間を、もっと世界に。」と明確です。そのために、それぞれのフォトグラファーがゲストに対してどう表現するか。ここは難しい部分なので、これから少しずつその方法を探っていきたいですね。

加えて重要なのは、それぞれのフォトグラファーの撮影体験をどうやってフィードバックするか。フィードバックの効果としてよく挙げられるのは間違った行動を「是正する」ことですが、もっと重要なのはよかった行動を「強化する」こと。いい仕事をちゃんと評価されれば自信につながります。それはフォトグラファーが主体性を持って動くために、とても大事な要素です。



目黒:「フィードバック」は、いまでもスタバで大事にされている習慣だと思います。成長を実感してもらうためにキャリアとしてステップアップできるような体系づくりと報酬をきちんと紐づけた評価の仕組みづくりが不可欠です。成長の実感がなければ仕事は作業化していってしまいます。

駒下:現在は上位一割のカメラマンには指名料(インセンティブ)が発生していますが、今後はもっと段階的に評価する仕組みを用意したいと思っています。

文=野口直希 写真提供=ラブグラフ

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