ビジネス

2018.08.12 15:00

子どもの放課後教育を変える、最先端ITビジネスとは?

グルーヴノーツ創業者・会長 佐々木久美子

2017年に5億円の第三者割当増資を実施したグルーヴノーツ(Groovenauts)。同社の「MAGELLAN BLOCKS」は、プログラミングの知識なしで誰もが簡単に機械学習サービスを使える。「誰もが」は誇張ではない。小学生も使えるサービスを目指す。

創業者・会長の佐々木久美子は、エンジニアを経て11年に会社を設立。幼い子どもを抱えたシングルマザー兼経営者として、子どもの預け先に悩んだ。

「人と話すのが苦手なのでエンジニアになった」と話す佐々木は、子どもを新しいベビーシッターと2人きりにするのに抵抗があった。自分が信頼できる人に預かってほしい。佐々木が最も信頼できるは、自分の会社の社員だ。

福岡市のグルーヴノーツ本社は、ガラス張りの会議室を挟んで、放課後や長期休みの小学生を預かるアフタースクール「TECH PARK」が見える。同社のITエンジニアによるワークショップが人気だ。

同社にとって、新サービスのユーザーがそばにいるというメリットもあるが、それだけではない。

「子どもの前で恥ずかしくない働き方やビジネスをしているか。常に襟を正す思いです。大人と子どもが補い合う、エコシステムです」


佐々木久美子◎1972年、福岡県生まれ。システムエンジニア、会社役員を経て、2011年にクリップエンターテイメント(現・グルーヴノーツ)を設立。15年には、Google Cloudのパートナーオブザイヤーの最終候補に選ばれた。

文=成相通子 写真=帆足宗洋(AVGVST)

この記事は 「Forbes JAPAN 「全員幸せ」イノベーション」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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