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2018.07.17 10:30

使用済みコーヒーカプセルが高級ペンに ネスレの粋なリサイクル

限定版ボールペン「849ネスプレッソ」(c)Caran d'Ache

私にとって、リサイクルはとても重要だ。使い捨てのペンよりも、良質なペンを好む理由の一つもそれにある。なので、スイスの筆記具・画材大手カランダッシュが、同じくスイスに本社を置くネスレのコーヒーメーカーブランド「ネスプレッソ」とコラボレーションした新製品を見て、私はとても興奮した。

この限定版ボールペン「849ネスプレッソ」は、ネスプレッソの使用済みコーヒーカプセルのアルミニウムをリサイクルしたものだ。

カランダッシュのキャロル・フブシャー社長は「このコラボレーションは持続可能な開発・イノベーション・創造性を基盤とし、100年以上事業に取り組んできた当社の哲学に合ったもの」と話した。「カランダッシュは、この独創的なプロジェクトにおけるネスプレッソの大切なパートナーとなったことを喜ばしく思う。これにより、ファッション性が高くも普段使いできるデザインの文具を生み出すことができた」

このペンは、2016年に始まったネスプレッソのプロジェクト「Second Life(第2の人生)」の一環として製作された。同プロジェクトは、アルミニウム製コーヒーカプセルのリサイクルを推進し、さまざまな再利用方法を示すことを目的としている。

ネスプレッソ・スイスのディレクター、ニールズ・コイヤーは「この商品は、スイス製の品質を誇るボールペンであると同時に、当社のカプセルに第2の人生を与えるためには全消費者がリサイクルに協力することが欠かせないことを示す強力なメッセージでもある」と述べた。

「849ネスプレッソ」は、カランダッシュがジュネーブに持つアトリエで作られている。最初の課題は、リサイクルされたアルミ合金から、同商品の特徴である八角形型の本体を作ることだった。ペンの輝きは、マイクロビーズのブラスト加工と静電処理により生まれ、濃い青色はネスプレッソカプセル「ダルカン」を製造プロセスで使用した結果だ。

ペン本体には「Made with recycled Nespresso capsules(リサイクルされたネスプレッソカプセルから製造)」と刻印されている。また、厚紙でできた包装用の箱でも環境に配慮し、接着剤を使用しない手法を採用している。



他の特徴としては、柔軟なスチール製クリップや、インクカートリッジ「Goliath(ゴリアット)」、タングステンカーバイドの回転ボールを装着したスチール製ペン先などがある。インクカートリッジは、細芯タイプは青・黒・赤、中芯タイプでは青・黒・赤に加え緑、太芯では青と黒が販売されている。
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編集=遠藤宗生

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