このサービスでは毎月、アマゾンがセレクトした本の詰め合わせが定額で届けられ、個別に購入するよりも割安な価格となっている。
入会にあたり会員は子供の年齢層や配達の頻度を選択する。年齢層は0〜2歳、3〜5歳、6〜8歳、9〜12歳の4グループで、2歳以下の子供向けには4冊の絵本が届く。また、年齢が上の子供には4冊のハードカバー書籍がセレクトされる。
それぞれのボックスの価格は22.99ドルで、アマゾンによると通常価格から最大で35%のディスカウントとなっている。配達の頻度は毎月か2カ月ごと、3カ月ごとが指定できる。
書籍のキュレーションを行なうのはAmazon Booksのエディターたちで、アマゾンのカスタマーレビューの評価も考慮に入れられるという。顧客は選択された書籍のリストを事前に確認可能で、変更を加えることも可能だ。
アマゾンはユーザーの購入履歴をチェックしているため、既にアマゾンで購入済みの書籍が届くことはないという。他社の書籍のサブスクリプションサービスでは、所有している本が届いてしまうケースもあることが、悩みのタネとなっている。
アマゾンの書籍サブスクリプションの場合は、子供向けの本を買う場合、全てアマゾンで購入するようにしておけば、より質の高いサービスが受けられることになる。
ここで一つ疑問として浮かぶのは、アマゾンが将来的にこのサービスを広告ビジネスに活用する可能性についてだ。同社がこの先、ボックスに入れる本の一部を「広告枠」として出版社に販売することも考えられる。また、この動きが出版業界に「定額制」のトレンドをさらに広めることになるかもしれない。