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Tatiana Bobkova / shutterstock

米国では様々なタイプの本の詰め合わせが毎月届く、"書籍のサブスクリプションサービス"が台頭しているが、アマゾンがこの流れに加わった。アマゾンは「Prime Book Box for kids(プライム・ブックボックス・フォー・キッズ)」という子供向け書籍のサービスを立ち上げ、既に一部のプライム会員宛てに加入を呼びかけている。

このサービスでは毎月、アマゾンがセレクトした本の詰め合わせが定額で届けられ、個別に購入するよりも割安な価格となっている。

入会にあたり会員は子供の年齢層や配達の頻度を選択する。年齢層は0〜2歳、3〜5歳、6〜8歳、9〜12歳の4グループで、2歳以下の子供向けには4冊の絵本が届く。また、年齢が上の子供には4冊のハードカバー書籍がセレクトされる。

それぞれのボックスの価格は22.99ドルで、アマゾンによると通常価格から最大で35%のディスカウントとなっている。配達の頻度は毎月か2カ月ごと、3カ月ごとが指定できる。

書籍のキュレーションを行なうのはAmazon Booksのエディターたちで、アマゾンのカスタマーレビューの評価も考慮に入れられるという。顧客は選択された書籍のリストを事前に確認可能で、変更を加えることも可能だ。

アマゾンはユーザーの購入履歴をチェックしているため、既にアマゾンで購入済みの書籍が届くことはないという。他社の書籍のサブスクリプションサービスでは、所有している本が届いてしまうケースもあることが、悩みのタネとなっている。

アマゾンの書籍サブスクリプションの場合は、子供向けの本を買う場合、全てアマゾンで購入するようにしておけば、より質の高いサービスが受けられることになる。

ここで一つ疑問として浮かぶのは、アマゾンが将来的にこのサービスを広告ビジネスに活用する可能性についてだ。同社がこの先、ボックスに入れる本の一部を「広告枠」として出版社に販売することも考えられる。また、この動きが出版業界に「定額制」のトレンドをさらに広めることになるかもしれない。

編集=上田裕資

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