今回のイベントの注目ポイントは、4Kカメラで撮影されたライブ映像が5Gネットワーク経由で全米の「DirectTV」の「Fox Sports」チャンネルの視聴者に生配信されることだ。
5Gネットワークを通じた動画配信は大容量の動画配信を可能にし、4K動画の配信において強力なパワーを発揮することになる。インテルは先日の平昌冬季五輪で5Gを活用した配信実験を行ったが、今回の全米オープンでの5G活用は、トップレベルのゴルフトーナメントでは初の活用事例となる。
Foxの「イノベーション・ラボ」は4KのHDR動画を撮影する同社のカメラ2台を、シネコックヒルズの3番ホールに設置し、専用移動スタジオから5Gネットワークで中継するという。
今回の試みは5Gネットワーク経由で全米オープンが4K画質で視聴できる初の機会となるもので、Fox Sportsは5Gネットワークを活用した4K動画配信におけるパイオニアとなる。同社は今後、複数のプラットフォームにおいて4K動画の配信に乗り出すことになる。
今回の5G配信にはFoxのみならず、エリクソンも参加し5G通信の提供や4K動画の配信技術を提供している。また、インテルは同社の「5G Mobile Trial Platform」を提供し、通信インフラのベースを支えることになる。
さらに、AT&Tがミリ波スペクトラム技術を用い、5G接続をネットワーク全体にもたらすという。
4K HDRデバイスを所有するDirecTV利用者が、どのようにストリーミング番組にアクセスするかの詳細は追って公開される予定だが、複雑な設定の必要はないだろう。導入手順の詳細が明らかにされ次第、筆者はその手順をここでお伝えしたい。