Voiceraは先日、「e.ventures」が主導するシリーズAラウンドで1450万ドル(約15億6000万円)を調達。企業価値は4000万ドルと評価された。同社は2016年にOmar TawakolとDavid Wienerらが設立した企業。彼らは以前に立ち上げたスタートアップ「BlueKai」をオラクルに4億2500万ドルで売却していた。
その後、二人はフェイスブックのテキスト認識AI「DeepText」を開発したAhmed Abdulkaderを会社に迎えた。VoiceraのCEOのTawakolは「非効率な会議をこの世からなくしたいと思った」と述べている。現在、VoiceraのアプリはiOSとアンドロイドで公開中だ。
Voiceraで作成した議事録データはスラックやメールで即座に共有可能で、次回のミーティングの予定を出席者らに通知する機能も持つ。
同社は先日、競合アプリの「Wrappup」を買収し、創業者や開発チームをVoiceraに招き入れた。アクセラレータの「500 Startup」が支援するWrappupは、Voiceraと同様に議事録作成を自動化するアプリを開発していた。
Wrappupはドバイの起業家が立ち上げたアプリとしても注目を集めていた。同社のCEOのRami Salmanは、ウクライナ拠点のエンジニアたちとともにWrappupを作りあげた。
「当初の我々の目的は、ドバイから世界に通用するイノベーションを送り出すことだった。今後はVoiceraのチームとともにテクノロジーをさらに磨き上げていきたい」とSalmanは話した。
Voiceraのテクノロジーにはグーグルの投資部門の「GV(グーグル・ベンチャーズ)」やマイクロソフト、セールスフォースも興味を示し、出資元に名を連ねている。