感情を爆発させて恥をかかないようにする最も簡単な方法は、「一旦停止」の行動を取ることだ。血圧が上がり、忍耐力が尽きそうだと感じたら、怒りの原因となる物や人から一旦離れるべき警告として考える。部屋を出る、5分休憩(あるいは1週間の休暇)をもらう、話題を変えるなど、急速に愚かな精神状態に陥ることを防ぐためであれば何でも良い。
以下に、ある論文の一節を引用する。「Measuring Emotional Intelligence: Development and Validation of an Instrument(心の知能指数の測定 手段の開発と検証)」という論文から取ったもので、さまざまな研究者の出した結論をうまくまとめている。
「心の知能指数(EQ)が高い人は、不機嫌な状態に対処でき、後ろ向きな考えにとらわれない(Mayer&Salovey、1995)。また、EQの高い人は気分にむらがなく(Sosik&Megerian、1999)、怒りっぽくなく、敵対的な言葉遣いをしない。短気な人は忍耐力がなく、簡単にかんしゃくを起こし、不平ばかり言い、つまらないことで気を悪くしてしまう。
敵対的な言葉遣いに関連した行動として、口論になること、強い言葉を使うこと、声を荒げること、不愉快な発言をすることなどが挙げられる(Richins、1983)。怒りにより生産性が妨げられていて、個人が短気・敵対的に振舞っているときは、低いEQが示されている状況だ(Mayer&Salovey、1995)」
つまり、ビジネスで怒りを制御できない人は、ばかものだということだ。一旦停止のボタンを押し、周囲に自分のEQを示そう。