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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

柳井 正(左)、ジョルジオ・アルマーニ(右)

1917年創刊のForbesは1世紀にわたり、各国のビジネスの最前線を追ってきた。世界を変えてきたビジネスパーソンたちが、その道のりで得た教訓とは──。現代を彩る100人の思想家たちの珠玉の名言を、10回にわたってお届けする。


51. ムハマド・ユヌス/グラミン銀行創業者

資本主義は「強欲」の上で成り立っている、と解釈されています。確かに、人間には自己中心的な面があります。ただ一方で、無私無欲という面もあります。なぜ、後者が資本主義の解釈から外されているのでしょうか?

現在の世の中では、社会企業や無配当企業が増えています。こうした会社は、収益を上げるよりも問題解決を目的としており、各地で次々と生まれているのです。社会企業では、利益は問題解決に充てるために社内で使われます。投資家には配当が払われますが、それ以上に充足感が得られます。お金を稼ぐことで喜びは得られますが、人を幸せにできればもっと幸福になれるでしょう。

一つ、例をあげましょう。私たちはバングラデシュで、「グラミン・シャクティ」、またの名を「グラミン・エナジー」と呼ばれる電力会社を立ち上げました。人々には「毎月、灯油に払っているお金を我々にください。代わりに、電力をご提供しましょう」と話しています。そして、彼らのお金を使って太陽光発電システムを各家庭に設置するのです。すでに地方の家庭200万世帯にシステムを設置済みで、世界最大となる自家発電システムを作りました。利用者はいまだに信じられない様子です。自宅でテレビを観たり、携帯電話を充電できたりするのですから。

また私たちはバングラデシュで過去3年間、失業中の若い人たちに新規ビジネス案を提案するように働きかけ、それに投資しています。彼らにとっての「社会企業型ベンチャー投
資会社」になっているわけです。いまでは月に1500人の起業家に出資しており、この数字は毎月伸びています。1万9000件以上の事業に出資済みで、成功率はなんと99.5%。

私たちは「人は生まれついての起業家」だと信じています。人は、他人のもとで働くために生まれてきたのではありません。人類史の初期、人は狩猟採集民であり、問題を解決する生き物でした。これはいまも、私たちのDNAの大切な一部として残っています。

人は仕事を求めるのではなく仕事を創り出す生き物です。仕事探しを始めて歴史を踏み外してしまったのです。

52. 柳井 正/ユニクロ創業者

山口県の炭鉱の町の出身です。私の生き方のモットーは、正しいことをする、行動しながら修正していくということです。毎日の生活では、「真善美」を実践するように最善を尽くしています。英語では「Truth」「Goodness」「Beauty」と訳されるそれらの価値観を持ち続けることで、人生を信頼できる方法で生きていくことができると信じています。

53. ジョルジオ・アルマーニ/アルマーニ創設者

私はいつも現実感を維持し、自分を私たちが生きているこの時代を理解している適切な人材に囲まれていた状態にしています。仕事をしていくなかで、私にとってチームはとても重要な存在です。私は決定を下す立場ですが、たくさんの他者とアイデアについて議論していたいし、それがクリエイティブなプロセスとなっていくのです。ファッションの世界では、5年経てばそれは100年経ったも同じようなもの。ですから、前に進むこと、チャレンジすることが大衆の耳目を集めるし、それは数えきれないほどのオファーや新しい形のコミュニケーションによってますます増幅していくのです。

編集=フォーブス ジャパン編集部

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