これを受けたバンブルは3月20日、ニューヨークタイムズに全面広告を出稿し、抗議文を掲載した。バンブルは「ティンダーからの脅迫には屈しない。彼らの申し出を左にスワイプ(拒否)する」と述べた。
ティンダーとバンブルの間の確執は、2014年にさかのぼる。バンブルの共同創業者のホイットニー・ウォルフは、かつてティンダーに在籍していた。その後、彼女はティンダーの共同創業者のジャスティン・マティーンをセクハラで告訴し、2014年に同社を去っていた。
その数ヶ月後にウォルフはバンブルを創設。それ以来Match Groupは何度かバンブルを買収しようとしており、2017年には4.5億ドル(約478億円)の買収提案も行っていた。
Match Groupは傘下に「Match.com」や「OkCupid」などを持つ大手だが、今回の全面広告でウォルフは「あなたのものには一生ならない」と述べている。
今回の訴訟ではティンダーからバンブルに移籍したデザイナーたちも標的になっている。Match Groupによると、バンブルの一部の機能は「ティンダーで極秘のうちに開発されたもの」だという。
ティンダーとバンブルはともに出会い系アプリの大手だ。ティンダーの会員数は5000万人を超えているとされる。一方でバンブルのユーザー数は3000万人近くに及んでいるという。