ビジネス

2018.03.23

ティンダーとバンブルの「出会い系アプリ特許戦争」の行方

バンブルの共同創業者、ホイットニー・ウォルフ(Photo by Kate Warren for The Washington Post via Getty Images)

出会い系アプリの「ティンダー」が競合の「バンブル(Bumble )」を訴えた。ティンダーの親会社の「Match Group」は3月16日、ライバルのバンブルを「機能と見た目がティンダーに酷似している」として提訴した。

これを受けたバンブルは3月20日、ニューヨークタイムズに全面広告を出稿し、抗議文を掲載した。バンブルは「ティンダーからの脅迫には屈しない。彼らの申し出を左にスワイプ(拒否)する」と述べた。

ティンダーとバンブルの間の確執は、2014年にさかのぼる。バンブルの共同創業者のホイットニー・ウォルフは、かつてティンダーに在籍していた。その後、彼女はティンダーの共同創業者のジャスティン・マティーンをセクハラで告訴し、2014年に同社を去っていた。

その数ヶ月後にウォルフはバンブルを創設。それ以来Match Groupは何度かバンブルを買収しようとしており、2017年には4.5億ドル(約478億円)の買収提案も行っていた。

Match Groupは傘下に「Match.com」や「OkCupid」などを持つ大手だが、今回の全面広告でウォルフは「あなたのものには一生ならない」と述べている。

今回の訴訟ではティンダーからバンブルに移籍したデザイナーたちも標的になっている。Match Groupによると、バンブルの一部の機能は「ティンダーで極秘のうちに開発されたもの」だという。

ティンダーとバンブルはともに出会い系アプリの大手だ。ティンダーの会員数は5000万人を超えているとされる。一方でバンブルのユーザー数は3000万人近くに及んでいるという。

編集=上田裕資

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