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2018.03.07 12:00

ヒップホップ界長者番付、ジェイ・Zが初のトップ

1位に輝いたジェイ・Z(Photo by Kyle Gustafson / For The Washington Post via Getty Images)

1位に輝いたジェイ・Z(Photo by Kyle Gustafson / For The Washington Post via Getty Images)

フォーブスは先ごろ、世界のヒップホップ界で最も稼いだアーティストの年間収入をまとめ、結果に基づき作成した最新の「ヒップホップ長者番付」を発表した。2011年から毎年発表しているランキングで、初回からトップを維持してきたディディを退け、今回はジェイ・Zが初の首位となった。
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ジェイ・Zは保有資産を前回の推定8億1000万ドル(約859億円)から約9億ドル(約955億円)に増やした。出資するシャンパンブランド「Armand de Brignac(アルマン・ド・ブリニャック)」やコニャックブランド「D’usse」、代表を務めるレコードレーベル「Roc Nation(ロック・ネイション)」、音楽配信サービス「Tidal(タイダル)」の業績が資産の増加に貢献した。

一方、長くトップを維持してきたディディことショーン・コムズは今回、2位となった。英酒類大手のディアジオとの合弁事業、高級テキーラ「DeLeón(デレオン)」の製造販売は非常に好調で、ディディの資産を増やしている。だが、出資するテレビチャンネル「Revolt(リボルト)」と、ディアジオとパートナー契約を結ぶウォッカ・ブランド「Ciroc(シロック)」の業績はそれに比べ、低成長にとどまった。

3位のドクター・ドレーは2014年に30億ドルでアップルに売却したビーツ(Beats)の業績が好調なことを受け、ランキングの順位を上げた。今夏には1億ドル相当以上のアップル株が譲渡される予定であることから、その時点での同社の株価次第では、保有資産が上位の2人を上回る可能性がある。
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今回のランキングではこれら3人に続き、推定資産1億ドルを保有するドレイクとエミネムがタイで4位となった。最年少でトップ5に入った31歳のドレイクは、2010年以降合わせて2億5000万ドル(税・手数料等込み)を稼いでいる。

──ヒップホップ界のスターの中から資産10億ドル以上を持つビリオネアは誕生するだろうか?蒸留酒業界のトレンドが今後も影響を及ぼす可能性があることから見ても、有力なのはジェイ・Z、そしてディディだと見られる。

ヒップホップ長者番付トップ5

1位:ジェイ・Z/9億ドル

2位:ディディ/8億2500万ドル

3位:ドクター・ドレー/7億7000万ドル

4位:ドレイク/1億ドル

4位:エミネム/1億ドル

ランキングの作成においては、世界長者番付の順位決定と同様の方法でアーティスト個人の収入を算出した。主な保有財産の評価を行ったほか、財務関連の書類を調査。アナリストや弁護士、マネージャー、その他の業界関係者から情報を入手した。一部については本人からも情報提供を受けている。

編集=木内涼子

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