それによると「通話中にiPhone Xがフリーズして、通話を終了できない」「アプリの終了ができなくなる」といった問題が発生しているようだ。
1. 通話中にフリーズするパターン
アップルはiPhone Xで着信した電話がとれない問題について現在のところ“調査中”だという。その一方で今度は「通話の終了ができない」と訴えるユーザーの声が、アップルのコミュニティやツイッターに掲載されている。
不具合の原因はセンサーとソフトウェアの双方にあるようだ。Piunikawebは通話後に端末を耳から離しても、画面が元にもどらないケースをあげている。また、別のユーザーはハンズフリーで通話した際に、赤いボタンがフリーズし、自分からは電話が切れなくなると述べている。
2. 緊急通話に誤発信した通話が終了できない
iPhone Xではサイドボタンと音量調整ボタンの片方を長押しすると、緊急通話の発信ができる仕様だ。この機能でうっかり緊急通話を発信してしまい、通話を終了できなくなる事例が報告されている。
ツイッター上には次のような声が掲載された。あるユーザーは「間違って112の緊急サービスに発信してしまい、“ごめんなさい。通話を切って下さい。自分では切れないので”と伝えるはめになった」と報告した。また別のユーザーは「今日iPhone Xを買ってきたばかりだが、1時間で2回も911に誤発信してしまい、通話を切れなかった」と投稿した。
誤発信を防ぐためには次のように設定を変えることが有効だ。設定から「緊急SOS」に進み「自動通報をオフ」に設定する。ただし、この設定を行った場合は本当に必要なときに緊急通話ができなくなるデメリットがある。
3. 通話中にアプリが終了できない
iPhone Xで通話中にアプリの終了ができないという問題も報告されている。アップルの公式ツイッターアカウントに対し、ツイートで問題を伝えた利用者らに、アップルは個別にDMで対応を行っている。
上記の一連のトラブルは、次回のiOSのアップデートにより解決されることを期待したい。バグ修正版としてiOS11.2.6が緊急リリースされる、もしくは2月末にリリースのiOS 11.3での対応も想定されるが、そのどちらになるのかは不明だ。
アップルはここしばらく、iPhoneのバッテリー問題の対応に苦慮しているが、スマートフォンの最も基本的な機能である通話にもトラブルが発生してしまった。早急な対応が求められる。