差別化のカギは「AR」機能
一方でスナップチャットに対する大きな脅威が、フェイスブック傘下のインスタグラムがストーリーズ機能を模倣していることだ。インスタグラムのストーリー機能は3億人のデイリーユーザーを抱えている。また、フェイスブックの本家アプリは世界で21億人の月間ユーザーを誇る。
一方でスナップチャットが注力するのがAR(拡張現実)だ。昨年12月には利用者らが独自のARフィルターを作れる「Lens Studio」機能を追加した。
「ARの導入によりユーザーのエンゲージメントを高めていく。米国の13-34歳の年齢層の半分以上がスナップチャットのARレンズ機能を利用している」とスピーゲルは述べた。
スナップの利用者の大半は10代とミレニアル世代だ。時価総額170億ドルを誇る同社は、昨年夏からセルフサービス型の広告プラットフォームを導入し、広告事業を強化している。
スナップはこの目的の達成のため、先進国のユーザーにフォーカスしてマネタイズを行っていく意志を強調した。スピーゲルはスナップが「カメラ企業」であることを繰り返し述べ、画像や動画を通じたユーザー同士の会話を活性化させていくと宣言した。