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2018.01.26 19:00

超AI時代、私たちの暮らしはポジティブに変化する【落合陽一×小暮学】

小暮学 株式会社インヴァランス代表(左)と落合陽一 筑波大准教授・学長補佐


落合:冷蔵庫にカメラが付くだけでもだいぶ変わると思いますよ。電子マネーで食料を買って、冷蔵庫と連動させる仕組みを作れば、買ったものや作った料理、食べた時間などすべてデータになり、健康や食に関するいろいろな問題が解決するはずです。実際家の冷蔵庫でやるかどうかは、できるかどうかとは別の話ですけど。

小暮:カメラやセンサーさえあれば、データは取れますね。他に先んじてデータを取得できる体勢を作っておくと、僕たちのようなディベロッパーとしては大きなアドバンテージになります。

AI×不動産はオーナー・賃借人ともに幸せにする

落合:僕は不動産取引でブロックチェーンが当たり前のように使われる時代がそう遠くない将来、やってくると思っています。そうそう、今日も不動産関連の契約で、印鑑押したんです(笑)。「なんで未だに紙と印鑑?」って疑問ですよ。



小暮:更新手続きも紙が主流だし、マンションに掲示されるお知らせ類も紙。僕たち不動産業界の人間としても、もっとスマート化していきたいと思っています。

落合:そもそも捺印した契約書なんて偽造しやすいですからね。信用情報や契約はブロックチェーンを活用するほうが安全性ははるかに高いのに。

小暮:登記詐欺の話も珍しくないですしね……。ブロックチェーン上で、土地の登記記録等を管理できたり、所有権の移転等も実現できたりしたら、そういう被害はなくなるでしょう。

落合:AIの話に戻します。住人のデータを取得することで、前の住人がどういう風に住んでいたか、匿名的であっても明らかになるわけじゃないですか。さらにリアルタイムデータが信用情報になると言ってもいい。今より敷金や礼金の計算が楽になりませんか?

小暮:今のところ、AIマンションは分譲なんです。ただ、来年は賃貸用に50室ほど作ろうかと。

落合:不動産オーナーとしても、AIマンションを賃貸するほうが安心なんじゃないでしょうか。

小暮:アメリカでは賃貸に出されてるAIマンション(アパートメント)もあるんですよ。賃料は周辺相場より3〜5%高いのに、一度住んだ人はすごく快適だからと長期に渡って住み続ける。空室リスクも減りますよね。

落合:自社の物件内で人が移動するときの料金プランも作れそうです。

小暮:デモグラフィックデータはかなり取得できますからね。 

落合:極端な話、1日に何回トイレに行ったかどうかも、データからわかる(笑)。

小暮:蓄積したデータはすべて、物件を改善したり、次の物件を開発したりする際に活かしていこうと考えています。



落合:個人データを取得されるのって、小暮さんはどう思いますか? 僕は別に嫌じゃないんです。病院での尿検査がいい例ですよ。あれほどパーソナルなデータを提出することはなかなかない。

小暮:スマホを持っている時点で、位置情報も判明してますしね(笑)。

落合:スマホひとつで検索ワードやアプリのログから、性別や年齢、住所などいろいろな情報がわかります。となると、家にはさらに多重的なデータが蓄積されていると考えられます。ここまで話してきたように、それらのデータを活かすことで、暮らしがますます便利になるのは間違いない。

まとめ:第1回のblueprint「超AI時代は、希望の時代」

小暮:僕は科学の力を信じてるんですよ。これまでも科学の発展で、産業や社会は大きく変わってきました。かつて電気が実用化され、産業や日常生活、あらゆるシーンで欠かせないものになったのと同じく、AIもなくてはならないものになり、あらゆる場面で使われるようになると思います。その流れは不可逆的で、人はより便利に、健康な生活を享受できるようになる。僕はそう信じてます。

落合:AI化は確実に進んでいきます。それにより、あらゆる業界や業種がコネクティッドな状態になり、投資もしやすくなると考えられます。超AI時代になっても暮らしが便利になるだけで、基本的には誰も困らないんですよ。

僕自身は来る魔法の世紀に心踊るばかりです。魔法=中身がわからないことに最初は戸惑うかもしれませんが、それは別に慣れの問題ですから。

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