だが彼は、急激な拡大に伴う最大のリスクは、カスタマーサービスであると考えている。「自社の文化を維持すること。それは間違いなく、私が日々最も気にかけていることだ。それを考えると夜も眠れない。店舗数が50や100になると、これがさらに大きな懸念になる」
アンタックイット店舗の大半は5〜10年の賃借契約であるため、実店舗の拡大に賭けるのは大胆な行動だ。しかも昨年は、小売店の閉鎖件数が過去最高を記録。米国の失業率は過去16年で最低となっているが、経済が下向きになった場合はどうなるだろうか?
リッコボーノは将来を見据えてこう語る。「私たちはユニークで、無二の存在だ。消費者は私たちのシャツを買い続けてくれる。もし大惨事が起きたとしても、嵐を切り抜けられるだろう」