Forbes JAPANでは、「ALPHARD REVIEWS」と題して、3週にわたって、ゲストによる新しいアルファードのレビューをお届けする。第1回目は、社用車としてアルファードを愛用しているサイバーエージェント 代表取締役社長 藤田晋氏。そして第2回目の今回は、時計をはじめとするライフスタイルブランドに造詣の深い編集者 福留亮司氏。同氏は、新しいアルファードをどのように捉えるのだろうか。
撮影車両:HYBRID Executive Lounge(オプション装着車)
レビュアー|福留 亮司 編集者
ファッション誌の編集に携わり、「エスクァイア日本版」副編集長を経てフリーに。また、毎年、スイスのジュネーブ・バーゼルで開催される時計の見本市を取材し、ブランドが持つ文化から時計の機能に至るまで、その造詣は深い。雑誌を中心に多くのメディアで活躍する。
ナビゲーター|三浦 健光 レーシングドライバー
優勝・表彰台多数を誇る、日本を代表するレーシングドライバー。2017年には欧州に渡り、NASCARに参戦。近年は、自動車メーカーのイベント及び、社内研修インストラクションなど活動の幅を広げており、「走って話せるインストラクター」としての評価が高い。今回のレビューコンテンツでは、ナビゲーターとして、新しいアルファードの魅力を、その道のプロフェッショナルたちから引き出す。
「なぜ、このクルマが現在の位置にいるか理解できる」─── 福留 亮司
「ディテール、そして仕上げ。すべて綺麗にちゃんと作り込まれているのが、すごく印象的です」福留氏のこの言葉で対談は、始まった。
ものづくりの世界において、このふたつの作業はとても重要だという。特に福留氏は、数多くの高級時計を目にしてきている。細部に目を凝らすのは自然な流れであるが、その審美眼に応えるアルファードの作り込みが、素晴らしいということになるだろう。
アルファードをよく知る三浦氏は、その外観の個性をいくつも福留氏にぶつけた。そのたびごとに返す福留氏の例えやシーンはいちいち納得するものだ。たとえば、三浦氏が「クルマはよく目にする後ろ姿が、非常に大事」とすれば、「著名なグラビアカメラマンが、クルマは斜め後ろ45度がもっともセクシーと言った」を返す、といった具合だ。
ものづくりの精神は、時計もクルマも同じかもしれない。但し、一流であることが条件だ。本質を作り込んだことによって生まれるステータスは、昨日今日では成し得ない。アルファードが選ばれる車なのは、本質がしっかりしていることを皆が知っているからだろう。
3代目にあたる新しいアルファードを前に、福留氏は言う。「“最初の製品”というのがすごく大事で、起点になっていくんです。時計でもファーストモデルがすごく良くないと完全にしぼむ。1発目の大事さということなんです」そうであれば、なぜアルファードが、現在の地位を築けているか、理由が分かるというものだ。
高級ミニバンという最初のジャンルを作ったアルファード。最初から高い完成度を誇り、一切手を抜かないものづくり。そこから生まれたからこそ今がある。精度を高めてちゃんと作るのが日本。それは信用につながる。アルファードを見た瞬間からそれを理解した福留氏。「全部きちんと作っている」と口にする彼は、アルファードに魅せられた一人となった。
そして対談は、内装、コクピットなどに広がっていった。モノに魅せられた男たちの話が尽きるのは、ずっと先のようだ。
#2 福留亮司が語る、時計とクルマの共通点
プロダクトを語る熱き二人が表現する、“フレーズ”にも注目だ
また、このアルファードの拡大版レビューコンテンツ「THE LEADING LUXURY ─ ALPHARD REVIEWS ─プロフェッショナルマインドの共鳴」がTOYOTAサイト内で只今公開中。詳しくはこちら