同作はスクールカーストに悩むアメリカの女子高校生を描き、青春映画の傑作と呼ばれた2004年公開のコメディ映画「ミーン・ガールズ」を舞台化したもの。コメディアン、女優としても活躍するティナ・フェイが脚本を手がけ、リンジー・ローハンやレイチェル・マクアダムスが出演した映画版は、1740万ドルという低予算で製作され、全世界で1億2904万ドル(約146億円)の興行収入を上げた。
ミュージカル版はフェイが共同脚本を務め、ドラマ「30 ROCK」などでフェイと組んでいるローン・マイケルズがプロデュースする。演出は「ブック・オブ・モルモン」や「アラジン」をヒットさせたケイシー・ニコロー、作曲はフェイの夫で「30 ROCK」や「アンブレイカブル・キミー・シュミット」の音楽を手がけているジェフ・リッチモンド。
2018年4月8日のウィルソン・シアターでのブロードウェイ本公演初日に先がけ、3月12日にプレビュー公演が行われる予定だ。
来年のブロードウェイは著名な映画、ドラマ、小説を原作とする作品が目白押しで、「ハリー・ポッターと呪いの子」、「アナと雪の女王」、「スポンジボブ」などが「ミーン・ガールズ」のライバルになると見られる。
人気映画をミュージカル化する傾向は今に始まったことではなく、過去には「サンセット大通り」、「スパムロット」(「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」が原作)、「ヘアスプレー」、「キンキーブーツ」などが興行的な成功を収めている。
今後も「ビートルジュース」や、世界興行収入2億3134万ドルで多くの映画賞にノミネートされている「ドリーム」がブロードウェイに進出することが報じられている。一方で、「キャリー」、「ハイ・フィデリティ」のように成功とは呼べないケースもある。「ミーン・ガールズ」と同じウィルソン・シアターで現在上演中の「恋はデジャ・ブ」も不調のまま9月に幕を閉じた。