ジョナサン・アイブ|アップル
CDO(チーフ・デザイン・オフィサー)
年齢:50才(在籍年数 25年)
出身:イギリス チングフォード
学歴:ニューカッスルポリテクニック(現・ノーサンブリア大学)
専攻:インダストリアルデザイン
略歴:1967年、イギリス生まれ。現ノーサンブリア大学でインダストリアルデザインを学んだ後、ロンドンのデザインエージェンシー・タンジェリンで働く。その後92年に渡米し、アップル入社。
書籍『ジョナサン・アイブ』(2015年、日経BP社)によると、アップルのデザイナー達は「鉄のカーテンに隠されたデザインチーム」と呼ばれ、謎に包まれている。そのチームを率いるのが、ジョナサン・アイブだ。同書著者のリーアンダー・ケイニーによると、故スティーブ・ジョブズはデザインに関して「こうすべき」という指示は全くせず、アイブとそのチームに一任していた。
アイブはジョブズの死後、15年に現職就任。CEOがティム・クックに変わったいまは、プロダクトデザインを他に任せ、新社屋やアップルストアのデザインなどを手がけている。
ダニエル・マストランジェル・ブラウン|グーグル
CDIO(チーフ・ダイバーシティアンドインクルージョン・オフィサー)
年齢:非公開(在籍年数 1年未満)
出身:アメリカ デトロイト
学歴:ミシガン大学 ミシガン州立大学
専攻:経済学 経営学
略歴:2009年にインテルに入社し、CDIO、Group Chief Human Resources Officerなどを経験。その後グーグルのCDIOとして、17年7月より現職。
グーグルは2014年、従業員の人種構成や男女比率を初めて公開した。そのデータによると女性は全体の3割にとどまり、黒色人種は2%だった。社内のダイバーシティについて積極的に取り組むグーグルは3年後の17年、CDIOとして前職のインテルでも同ポジションで活躍したダニエル・ブラウンの就任を発表。
就任後、間もなく起きた元従業員による女性の技術職に関する不適切な発言についても、インド出身のCEOサンダー・ピチャイと共に対応し、会社としてダイバーシティの問題に真摯に向きあう姿勢を改めて社内外に発信した。
ワーナー・ボーガス アマゾンCTO(左)とクリス・コックス フェイスブックCPO(右)
ワーナー・ボーガス|アマゾン
CTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)
年齢:59才(在籍年数 12年)
出身:オランダ エルメロ
学歴:アムステルダム自由大学 ハーグ応用科学大学
専攻:コンピュータサイエンス 分散コンピューティング
略歴:1958年、オランダ生まれ。94年からコーネル大学の研究者として活動し、97年に起業、ヴァイスプレジデント兼CTOを務める。2004年にアマゾンへ入社後、翌年にCTOに就任。
ほしい物リスト、広告など、数百のブロックの組み合わせからなるAmazon.comを改善し続けているアマゾン。10年以上培ってきたその技術とサービスを、外部へ提供する新たなビジネス「アマゾンウェブサービス(AWS)」を構築するために、CEOのジェフ・ベゾスは、当時コーネル大学で分散コンピューティング技術を研究していたワーナー・ボーガスを雇うことに成功。入社した翌年の05年にCTOとして就任した後、AWSリリースに大きく貢献。いまや190か国以上の人々が使うAWSを支え続けている。