一定の期間にわたり留学先で暮らすことの最も重要な点の一つは、人材としての魅力が増すということだ。潜在的な雇用主に対し、学習意欲が旺盛であることを明確に示せるほか、留学の経験は独立心を養うものでもあるからだ。
世界各国の学生たちにとって、米国は人気の高い留学先だ。シンクタンクの米国国際教育研究所(IIE)によれば、2016~17年度の外国人の大学・大学院の在籍者数は、約108万人。特に中国人とインド人の学生が多かった。
一方、外国に留学する米国人の学生の間で最も人気が高いのは、欧州の各国となっている。2015~16年度には3万9140人の学生が、英国の大学に在籍していた。言葉の壁がないことや、オックスフォードやケンブリッジといった優れた大学があることが、英国の非常に大きな魅力とされる。南欧の温暖な気候に引かれる学生たちも多く、2位はイタリア、3位はスペインだった。
また、言語的、文化的な障壁があるものの、それらを魅力と感じる学生も多く、中国と日本もトップ10に入った。
米国人学生に人気の高い留学先は、以下のとおりとなっている(2015~16年度、数字は留学生数)
1位:英国(3万9140)
2位:イタリア(3万4894)
3位:スペイン(2万9975)
4位:フランス(1万7214)
5位:ドイツ(1万1900)
6位:中国(1万1688)
7位:アイルランド(1万1070)
8位:オーストラリア(9536)
9位:コスタリカ(9233)
10位:日本(7145)