ボストンを拠点とする入試対策アプリ開発企業、レディーフォー(Ready4)は毎年、世界で人気の経営大学院を調査し、順位付けしている。同社は先日、3回目となるランキングを発表。調査にあたり、20万人を超えるMBAの現役生と志望者から回答を集めた。
南北米大陸地域から今年版ランキングに入った経営大学院上位10校は次の通り。(MBA卒業生の卒業後5年間の収入を元にしたフォーブス独自の米国経営大学院ランキングはこちらを参照)
1位 ハーバード大学
2位 スタンフォード大学
3位 コロンビア大学
4位 ペンシルベニア大学ウォートン校
5位 マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校
6位 ニューヨーク大学
7位 カリフォルニア大学バークレー校
8位 シカゴ大学
9位 ノースウェスタン大学
10位 エール大学
1位と2位は昨年に引き続きハーバード大学とスタンフォード大学だった。スタンフォード大学の合格率は国内最低で、MBA課程の学生数は418人と、ハーバード大学MBAの928人と比べると半分以下であり、狭き門となっている。
ハーバード大学経営大学院の2016年の卒業生は、28%が金融分野へと就職し、前年の31%を下回った。その他、4人に1人はコンサルティング、約20%はテクノロジー分野へと進んでいる。
スタンフォード大学では、MBA卒業生の3人に1人がテック企業に就職している。また金融業界も人気で31%が就職し、ハーバードを上回っている。コンサル業界はあまり人気がなく、卒業生のうち就職したのはたった16%ほどだった。
コロンビア大学は昨年から3つ順位を上げ、ペンシルベニア大学ウォートン校を抜いて第3位にランクインした。コロンビア大学MBA卒業生の人気就職先は金融・コンサルで、卒業後1年目は72%がどちらかに就職していた。
同校2016年卒業生の就職先上位5社は、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)傘下のストラテジー・アンド、デロイトだった。10位以内にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、シティ、JPモルガンが入っている。
上位3校の年間授業料は7万ドル(約800万円)ほどで、年間費用の合計は11万ドル(約1250万円)に上る。学生の卒業後1年目の報酬中央値は17万5000~20万2000ドル(約2000万~2300万円)で、最も高かったのはスタンフォード大学だった。
レディーフォーは欧州・アジア版ランキングも作成。欧州では欧州経営大学院(INSEAD)、ロンドン・ビジネス・スクール、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが上位3校に選ばれた。アジアではインド商科大学院(ISB)、インド経営大学院(IIM)バンガロール(ベンガルール)校、シンガポール国立大学がトップ5入りしている。