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羽田野：あと、存在感も大事です。たとえば、ネットで探しても出てこない人がほとんどですが、それは非常にもったいない。ネット上に自分がやっていることを書いておけば探してもらえるし、その人がどんな人か一目瞭然です。エンジニアのような能力を持つ人たちも、率先して自分をアピールするべきではないかと思います。
下農：自分がやりたいことや、できることを表現していかないと、自分の中でもぼやけてくるし、人にも伝わりません。
羽田野：今の世の中、ネットに晒されているのが恐いという人と、ネットに存在していないのが心配という人がいます。僕らはむしろ後者です。勿論、プライベートなことは晒しませんが。ネット上に存在しているか否かは後に大きな違いとなって現れるはずです。
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下農：本業だけじゃないですよね。同じような趣味の人と交流もできるかもしれないし、それによって、どんどんいろいろなことが広がっていくかもしれない。アイデアだってもらうことができると思うんです。
羽田野：隠れているのはもったいない。特にエンジニアの人たちに「外にでなさい！」と言いたいですね。ネット業界では勉強会などのイベントも多く、発表の場がたくさんあります。どんなに下手でもいいので、自分がやっていることを積極的に出していく、これは次なるチャンスにつながるはずです。
下農：そうですね。1分でいいから発表してみる。そこから、交流や仕事へのシナジーが生まれるかもしれません。
下農淳司（しもの・あつし）◎東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 特任研究員 。国立天文台がハワイ・マウナケア山頂で運用する大型光学赤外線望遠鏡「すばる」に、超広視野カメラや超広視野分光器を取り付け、その観測を通して、宇宙誕生と宇宙膨張の歴史を解明するSuMIReプロジェクトで、超広視野分光器の制御系ソフトウェアに携わっている。
羽田野太巳（はたの・ふとみ）◎有限会社futomi 代表取締役、株式会社ニューフォリア 取締役、最高技術責任者。1993年 日本電信電話（NTT）入社。1999年 NTTぷららに出向。2004年独立後、futomiを設立。W3CにてWeb-based Signage Business Groupの共同議長を務める。
