キャリア向上の道において昇進は最も重要な節目の一つだが、保証されたものではない。キャリアが上昇するにつれ昇進はますます難しくなり、次のステップへの競争が急に激化するように感じるだろう。近年の企業は、組織のスリム化を進める傾向にあり、結果として昇進の機会は制限される。
15年間にわたり上昇志向の人々を支援してきた私は、とんとん拍子に昇進をする人に共通する特徴があることに気が付いた。昇進する人は以下の9つの点が共通していた。
1. 自信にあふれている
自分自身に自信を持ち、その部屋の指揮官となって、周期から常にその存在が意識される。一方で、自信の度合いを加減できるため、傲慢だとは思われず、魅力的でポジティブな人だと思われる。
2. 生涯にわたり学び続ける
好奇心が強く、何事にも興味を持つと同時に、自分自身も面白い人間である。成長と学びを求め、障害をスキル強化の好機としてとらえる。手に入れた成功にあぐらをかかず、難題に向き合っていないとすぐ退屈してしまう。
3. やればできるという前向きな姿勢を保つ
誰にでも笑顔で挨拶し、すべてのプロジェクトに熱心に取り組み、すべての課題に解決の糸口を見いだす。失敗からの回復が速い。失敗は成功の母だと考える。職場のうわさ話を嫌い、ネガティブな事ばかり言う人と距離を置き、何ができるかに常に焦点を当てる。
4. 森と木の両方を見る
戦略を立て、実行に移すことができる。実行に移せない頭でっかちではない。戦略的に考え、それを必ず実行する。
5. 定期的に関係を築き育てる
「人生は誰と知り合うかだ」をモットーとし、同僚、リーダー、社員、社外の思想リーダーと関係を築く重要性を理解している。また、強い関係性は求めるのではなく与えることで生まれると心得ており、人間関係を常に育てている。
6. 強く、分かりやすく、記憶に残る自己ブランドを持っている
自分はどんな人物なのか、同僚との違いは何か、意思決定者の共感と注目を得るには何が必要かを、よくわきまえている。日々のすべての行動を自己ブランドに基づいて行う。そうすることで、自分が書くメール、会議、プレゼンテーションのすべてに自分の軌跡を残す。