ビジネス

2017.09.18 10:00

シリコンバレーの偏見に挑む、アジア系女性ベンチャーキャピタリスト

ベンチャーキャピタル「NewGen Capital」共同創業者、チャン・ルー

女性起業家、ベンチャーキャピタリストが極端に少ないのは、シリコンバレーも同様だ。そんななか、チャン・ルーは異色の存在。スタンフォード大学大学院で学んだ知見を生かし、2型糖尿病の検査をする新たな医療機器を開発してAcetoneを創業。最終的に、1000万ドル以上で上場企業へ売却し、ベンチャーキャピタリストとしてのキャリアをスタートさせた。

その後、フェノックス・ベンチャー・女天津大学卒業後、ジョージア工科大学を経てスタンフォード大学大学院へ進学し、起業家からベンチャーキャピタリストへ転身。現在28歳だ。

共同創業者であるNewGen Capitalの本社があるカリフォルニア州のパロアルトを中心に、国連工業開発機関のコンサルタント、シリコンバレーのイノベーションプログラムやインキュベーターのアドバイザー兼メンターとしても活躍している。キャピタルのパートナーとして2年間活躍し、“アジア系”“女性”というダブルマイノリティを乗り越え米国テクノロジー関係のエキスパートとして、早々にその地位を確立した。

NewGenは早期段階のテクノロジー投資を専門にしており、Chat Sports(AIを利用してパーソナライズされたスポーツニュース)、Grub Market(オンラインの農産物市場)、Stratifyd(データ駆動型のセンチメント分析ツール)などへ投資を行っている。

私は「小さなアジアの女の子」じゃない─。ルーの挑戦は、まだ始まったばかりだ。


チャン・ルー◎天津大学卒業後、ジョージア工科大学を経てスタンフォード大学大学院へ進学し、起業家からベンチャーキャピタリストへ転身。現在28歳。NewGen Capitalの本社があるパロアルトを中心に、国連工業開発機関のコンサルタント、シリコンバレーのイノベーションプログラムやインキュベーターのアドバイザー兼メンターとしても活躍している。

文=フォーブス ジャパン編集部 写真=ジャメル・トッピン

この記事は 「Forbes JAPAN No.38 2017年9月号(2017/07/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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