「ストーリー」とは、24時間後に自動消滅する写真や動画を投稿できる機能のことだ。これまではアプリ上でしか閲覧することができなかったが、今後はモバイルのウェブブラウザからInstagram.com にアクセスしても表示されるようになる。モバイルアプリと同様にフィード画面の最上部に表示され、タップすると閲覧できる。
左右の矢印をタップすると、次のストーリーにスキップしたり、戻ったりできる。全てのストーリーを見たい場合は、「Watch All(全てを閲覧する)」を選択すると、投稿された順に再生される。
インスタグラムが、モバイル版ウェブブラウザからでもストーリーを閲覧できるようにした背景には、新興国におけるネット接続環境の悪さがある。新興国ではアプリではなくモバイルのウェブブラウザからインスタグラムを利用するユーザーの数が急増している。ブルームバーグによると、インスタグラム利用者の80%は米国外に在住しているという。
フェイスブック傘下のアプリではインスタグラム以外にも、フェイスブックアプリやメッセンジャーアプリ、WhatsAppアプリにストーリー機能が搭載されている。インスタグラムは、2016年8月にストーリー機能を追加し、2017年6月にはDAU(日間アクティブユーザー)が2億5000万人を突破した。これは、スナップチャットが今月初めに発表したDAUの1億7300万人を大きく上回る。
「天気スタンプ」の新作も追加
「今後数週間で、全ユーザーがこの新機能を利用可能になる。数か月後には、モバイルのウェブブラウザからストーリーを投稿することも可能になる」とインスタグラムは公式ブログ上で述べている。現在、デスクトップブラウザからは、画像やストーリーを投稿することはできない。しかし、デスクトップブラウザから画像を投稿する「裏技」も存在しており、この方法を使えば、モバイル端末から投稿するよりも大幅に時間を節約することが可能だ。
「フェイスフィルタ」とは、自撮り画像にスタンプを追加できる機能のことで、今回新たに気分を表現できる天気スタンプが追加された。スタンプには、「ハッピーな太陽」や「悲しそうな雨雲」「怒った雷雨」「くつろいでいる太陽」などが含まれる。
選択したスタンプに応じて画面のフィルタが変化する。天気スタンプは、他のツールと組み合わせて利用したり、友人にダイレクトメッセージを送ったり、ストーリーに投稿する際に利用可能だ。
インスタグラムは、今年5月にフェイスフィルタをリリースし、これまで「黄金の冠」、「コアラの鼻と耳」、「オタクメガネ」、「うさぎの耳」、「蝶の冠」、「氷の冠」、「孔雀の羽」、「黄金のメイクアップ」の8種類のフィルタを提供している。
筆者は、iOS向け「インスタグラム 12.0」を利用しているが、既に新しいフィルタ機能が実装されたのを確認した。「フェイスフィルタは、インスタグラムバージョン10.21以上の一部としてアップルの App Store(iOS)、またはGoogle Play(Android)からダウンロード可能」とインスタグラムは述べている。