他の適性を見つける
期待に応えようとしない人は、今の役割に合っていないのかもしれない。そもそも始めから、その人に「適した」役割が何かについて話し合いがなされていなかったのかもしれない。
こう考えてみよう。バナナの木を育てたければ、リンゴの種はまかないだろう。土地を整え、バナナの種をまき、こまめに水をやるはずだ。同じことは人間にも当てはまる。
同時に、適切な人材がいない、というのは失敗の言い訳にはならない。誰かを追放する前に、全ての手段を尽くしきったと言えるようにしておこう。
質問を投げかける
私は、好奇心をもって導くという考え方をとても大切にしている。相手に質問をすることで、思いやりや尊重の気持ちだけでなく、あなたの考え方を伝えることができる。これは一つの教育方法だ。また、誰かに何をどう対処すべきかを単に伝えるだけでは、相手は何も学べず、あなたのやることリストが増えるだけとなる。
問題の従業員に、自分が出した成果は仕事の目的、役割、責任、期待に沿うものだったか尋ねてみよう。もし答えがイエスなら、次の質問は「どんな風に?」。答えがノーなら、次の質問は「なぜ?」または「どうするべきだった?」となる。
もし「分かりません」という答えが返ってくるようであれば、その部下は何かが分かっていないか、単に無関心かのどちらかだ。後者の場合は、新しい人材を探すべきだ。
さまざまな従業員がいて、色々な状況があるが、明確な期待とそれに続く対話によって、あなたは物事を実現させられるポジションに自分を置くことができるだろう。