今年で3回目となる今回の番付では、上位100人の資産総計は昨年から21%増加し、1兆800億ドルとなった。その増価額(1890億ドル)の約半分は、株価が上昇したアマゾン(ジェフ・ベゾス、2位)やフェイスブック(マーク・ザッカーバーグ、3位)、テンセント(ポニー・マー、8位)など、上位10人に起因する。
リスト入りした100人のうち4分の3以上は、昨年より資産を増やした。最も増加幅が大きかったのは、3位のマーク・ザッカーバーグ。テスラのイーロン・マスクCEOは、初めて資産額が200億ドルを突破し、12位に急浮上した。また今回の長者番付での最低資産額は26億ドルで、昨年の22億ドルから上昇した。
日本からは、10位に孫正義(ソフトバンク)、33位に三木谷浩史(楽天)、59位に前澤友作(スタートトゥデイ)の3人が入った。
下記に2017年の「テック業界の長者リスト」の上位10名と、各人の主要な資産形成元を掲載する。
1位:ビル・ゲイツ(米国、61歳)/マイクロソフト/845億ドル(9.2兆円)
2位:ジェフ・ベゾス(米国、53歳)/アマゾン/817億ドル
3位:マーク・ザッカーバーグ(米国、33歳)/フェイスブック/696億ドル
4位:ラリー・エリソン(米国、73歳)/オラクル/593億ドル
5位:ラリー・ペイジ(米国、44歳)/グーグル/439億ドル
6位:セルゲイ・ブリン(米国、44歳)/グーグル/427億ドル
7位:ジャック・マー(中国、52歳)/アリババ/374億ドル
8位:ポニー・マー(中国、45歳)/テンセント/367億ドル
9位:スティーブ・バルマー(米国、61歳)/マイクロソフト/329億ドル
10位:マイケル・デル(米国、52歳)/デル/224億ドル
10位:孫正義(日本、60歳)/ソフトバンク/224億ドル
フォーブスは本ランキング作成にあたり、通信企業やメディア企業を「テクノロジー企業」の定義から除外した。対象としたのは、ハードウェアやソフトウェア、ソーシャルメディア、オンラインギャンブル、ハイテク製造業といった領域だ。また、故スティーブ・ジョブズ氏の夫人、ローレン・パウエル・ジョブズのように、遺産相続によって資産を形成した人物は対象から除外した。純資産額の算定にあたっては、8月18日時点の株価や為替レート、企業価値を考慮した。