コンサルティング会社アクセンチュアが18か国の3万2715人を対象に実施した調査によると、「グーグル、アマゾン、フェイスブックが金融サービスを提供していれば、銀行よりこれら各社を利用する」と答えた人は回答者の31%に上った。
また、企業情報データベースを扱うCBインサイツ(CB Insights)によれば、顧客満足度はアマゾンが86%。銀行全体では80%、個別に見るとシティバンクが82%、キャピタル・ワンが80%、TDバンクが79%、バンク・オブ・アメリカが75%などとなっている。
金融危機は伝統的な銀行の多くに小規模ビジネスの融資を縮小させた。その代わりに新たな資金調達の方法として利用が増えたのが、オンデック(OnDeck)やレンディングクラブ(Lending Club)、プロスパー(Prosper)などのフィンテック企業やオンライン融資会社の提供するローンだ。
また、クレジットカード決済のペイパルやモバイル決済のスクエアといった企業も、従来型の融資を受けられない事業者に対し、自社のデータを基づく融資を行っている。
アマゾン・レンディングが今後、どのように事業者向けの融資サービスを行っていくのか、注目しておくべきだろう。社内の異なる事業に相乗効果をもたらすこのサービスは、アマゾンにとってますます重要な役割を果たすようになっていく可能性がある。