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2017.07.16 08:00

食のトレンドにもデジタル化の影響 商業施設のあり方を変える?


Rostislav Glinsky / Shutterstock.com

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世界の商業用不動産市場は、大きな変革の時期にある。小売と飲食サービスを同時に提供する施設が好まれるようになる中で、集客力のあるアンカーストアを重視する従来のコンセプトから、新たな文化・社会経済パターンに応えるビジネスモデルへと変化している。
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世界的な人口の急増、都市化の進行、そして中流層の増加は、小売業者らにこうしたマクロ的なトレンドへの対応のあり方を再考させた。デジタル化された現代社会において消費者はこれまでになく、買い物とレジャーを同時に体験することを求めるようになっており、外食産業もそうした期待に応えるための重要な役割を果たすようになったのだ。


総合不動産サービスを提供するジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)と国際ショッピングセンター協会(ICSC)が行った調査によれば、ショッピングセンターの多くでは、飲食用のスペースが施設内に占める割合は2025年までに、現在の8%から20%程度にまで拡大すると見込まれている。

マクロ的な変化において最も重要な点は恐らく、「(誰かと過ごす)時間」と「体験経済」の関連性だろう。ミレニアル世代をはじめとするより多くの消費者が、時間はモノよりも重要な「商品」だと考えるようになっている。ミレニアル世代の消費者にとっては新しい服を購入することよりも、レストランで友人らと一緒にする食事の方が、自分の人生を肯定する「消費」なのだ。

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米大手百貨店メイシーズやシアーズ、J .C .ペニーなどの閉鎖からも分かるように、レジャーや娯楽を重視する傾向は近年、より顕著になっている。そして、こうしたアンカーストアの閉鎖が商業施設の運営業者に対し、人口動態や消費者トレンドの変化を利益に変えるためのイノベーション戦略の実行を促してきた。多くの場合、これらは新たな食事の仕方に関するコンセプトに見て取ることができる。

新たな食のトレンド

関連業界においては、今後の成長をけん引するのは飲食サービスだという点で合意が見られている。飲食サービス業を変え、結果としてショッピングセンターを変えることにもつながる新たなトレンドとして、JLLは以下を挙げている。
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編集=木内涼子

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