インスタグラムのプロダクト部門のRobby Steinによると、今回の新機能の導入は「限られた人たちだけが見られる写真を投稿したい」というユーザーの声に応えてのものという。ニュースサイトThe Vergeの取材にSteinは「一部のユーザーは既に、通常のアカウントとは別に特定の友達向けのアカウントを作成しており、我々もそのトレンドを把握している」と述べた。
これらのアカウントは米国では“Finstagrams”や“Fake Instagrams”といった名前で呼ばれており、親しい仲間同士限定でコンテンツをシェアする目的で使われている。そのユーザーの世間的なイメージにふさわしくない写真や、仲間内のみで通じるジョークを題材にしたコンテンツ等が、そこでは共有されている。
フェイスブックとは違い、インスタグラムでは誰でも見られる形で写真を公開するか、カギつきアカウントで承認したフォロワーだけがコンテンツを見られるようにするしかないのが現状だ。この問題に対処するために導入されるのが「favorites」機能だという。
favorites機能の導入により、ユーザーは特定のコンテンツを指定したフォロワー限定で公開できるようになる。favoritesに指定したコンテンツはグリーンのバッジが添えて表示される。また、favorites設定をした投稿のみを表示する専用のタブも導入されるという。
自分がfavoritesに指定したコンテンツのリストは他人からは確認できないが、閲覧対象に選ばれたユーザーがその投稿を見る際はグリーンのバッチつきで表示されるため、それが特別な投稿であることが分かる。
favorites機能は現在、ごく少数のユーザー間でテスト中というが、今後数ヶ月のうちに全ユーザー向けに拡大していくという。