同ランキングは、企業価値が20億~100億ドル(約2200億~1兆1200億円)の公開会社が対象(より大規模な企業を対象としたランキングは6月に公開予定)。今年はテクノロジーと医療の両分野の企業が大部分を占めたが、その他の業界からも多数が選出された。
1位は、英国で最多の掲載物件件数を誇る不動産情報サイト大手ライトムーブ(Rightmove)。オンライン不動産仲介サービスの先駆者であり、ネットワーク効果(新規ユーザーが1人増えるたびにプラットフォームの価値が増すという考え方)により成功を収めた。
同社のピーター・ブルックスジョンソンCEOはプロセスを重視せず階層制組織を嫌う人物で、従業員に対しては何かアイデアを思い付いたらすぐに共有するよう促している。一人でアイデアを練り上げてしまうと、周囲から問題点が指摘されにくくなってしまう、というのがその理由だ。
2位は、糖尿病管理機器を製造する米サンディエゴの医療機器メーカー、デクスコム(Dexcom)だった。同社は製品に少しずつ細かな改良を加えていきたい衝動を抑え、その代わりに大幅な刷新を行ってきた。グーグルの親会社アルファベット傘下のベリリー・ライフ・サイエンシズとの提携も、このアプローチの強化につながった。
以下は今年のトップ25社。日本からは、5位に入った医療情報サイト大手のエムスリーを筆頭に、工具通販大手のMonotaRO(モノタロウ、6位)、IT大手のカカクコム(21位)、M&A仲介会社の日本M&Aセンター(25位)の計4社が入った。
1位 Rightmove
2位 DexCom
3位 ASOS
4位 Insulet Corp
5位 エムスリー
6位 MonotaRO(モノタロウ)
7位 Ultimate Software Group
8位 Pandora Media
9位 athenahealth
10位 達安基因(Da An Gene)
11位 Acadia Pharmaceuticals
12位 carsales.com
13位 Zillow Group
14位 Yoox Net-a-porter Group Spa
15位 CoStar Group
16位 Glaxosmithkline Pharmaceuticals
17位 Opko Health
18位 Procter & Gamble Hygiene & Health Care
19位 広東奥飛動漫文化(Guangdong Alpha Animation & Culture)
20位 新松機器人自動化(SIASUN Robot & Automation)
21位 カカクコム
22位 Tyler Technologies
23位 Abiomed
24位 Domino’s Pizza Enterprises
25位 日本M&Aセンター
ランキングは、ブリガム・ヤング大学のジェフリー・ダイアー教授(戦略論)とマサチューセッツ工科大学リーダーシップ・センターのエグゼクティブディレクターを務めるハル・グレガーセンが行った高度な分析に基づいて作成された。
完全版は以下のページ(英語)で公開されている。
https://www.forbes.com/growth-companies/list/#tab:rank_header:position