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フォードが公開したMax Motor Dreams(Credit: Ford) 

なかなか寝てくれない赤ちゃんに苦労している親は多いだろう。親自身も睡眠不足と闘いながら、子守唄を歌ったり、抱っこしたまま家の中を歩き回ったり、あらゆる寝かしつけの方法を試しているはずだ。そして数ある方法の中で、ドライブほど有効なものはない。

先日、スペインのフォードが公開した「Max Motor Dreams」は、ドライブ中の車内環境が疑似体験できるベビーベッドだ。ユーザーはまず、慣れ親しんだ車を走らせ、エンジン音、車の揺れ、窓の外を流れる街灯の光などを専用のスマホアプリに記録させる。そのデータをベビーベッドに送ると、車内に似た環境がスピーカーや寝台の動き、LEDによって再現されるという仕組みだ。

Max Motor Dreamsは、広告代理店のGTBとオグルヴィ・アンド・メイザーがフォードの広告用に共同製作した製品で、デザインを手がけたのはスペインのデザイン会社Espada y Santa Cruzのアレハンドロ・ロペス・ブラボ。

「長年かけて取材した結果、多くの親が睡眠不足に苦しんでいることがわかりました。ドライブに出かければ、魔法のように赤ちゃんは寝てくれますが、運転する親は気が休まりません。The Max Motor Dreamsは人々の暮らしを少しラクにするものです」と、ブラボは語る。

ある種の音が人に安らぎを与えることは実証されており、赤ちゃんも例外ではない。赤ちゃんの多くは子宮内の音に似ていることから、ホワイトノイズ(あらゆる可聴周波数帯域の周波数成分が含まれているノイズ)に安らぎを感じる。また、赤ちゃんは大人と異なり、すべての周波数領域を聞き取ることができると言われており、トーンよりもノイズを聞き分ける能力が高い。赤ちゃんがエンジン音を心地よく感じるのは当然と言える。

親と子の両方に快適な睡眠をもたらしてくれそうなMax Motor Dreamsだが、現在はプロトタイプ段階であり、商品化はまだ先のようだ。フォードにはぜひ大人サイズのベッドも作っていただきたい。自宅にいながらにして、ロードトリップ中のまどろみを疑似体験したい人は多いはずだ。

編集=海田恭子

 

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