ニューヨーク本拠のWayUpはこれまでに累計2750万ドルの資金を調達している。同社の事業は現役大学生らをインターンシップや求人募集と結びつけるところから始まり、今では利用者の15%が卒業生で、二回目や三回目の転職にWayUpを用いるケースも増えている。
「利用者の動向を見ていると、ユーザーは卒業後もWayUpの求人募集をチェックしコンテンツを読み、プロフィールを更新している」と2016年のフォーブスの「30アンダー30」に共同創業者のJJ Fliegelmanと共に選出されたWesselは述べた。
WayUpでは今や30万社の企業らが、350万人の求職者データにアクセスしており、利用企業にはフェイスブックやアドビ、スターバックス等の大手も含まれる。当初は新卒採用のツールとして利用を開始した企業らは、今では経験者の採用にもWayUpを用いている。
WayUpには毎週3万人の学生がサインアップし、その多くが90年代以降に生まれたミレニアルやジェネレーションZ世代だが、年齢よりも「経験」をベースとした採用が可能な点が、WayUpの利点と言える。
「当社のプラットフォームでは65歳の新入社員の採用も可能だ」とWesselは言う。WayUpは直近の決算で前年比640%増の売上の伸びを報告した。
今回のシリーズB資金調達はトリニティ・ベンチャーズがリードし、既存の出資元も参加した。既存の出資元は次の企業らだ。General Catalyst、BoxGroup、 Lerer-Hippeau Ventures、Index Ventures、SV Angel、Female Founders Fund, Axel Springer、CAA Ventures、OurCrowd。