イングランドの成功に続けるか
ただ、各クラブが外国人選手に依存すれば代表チーム強化が阻まれる恐れがあり、イングランド代表がW杯で好成績を残せないのはこれが理由ともされている。
だが中国は既に、このリスクを回避する措置を講じている。中国サッカー協会は先月、国産選手育成と代表チーム強化を理由に、1チームが各試合に使用可能な外国人選手枠を4人から3人に減らした。
数百億円規模の資金力と、ここ数十年の歴代指導者の中で最も強い権力を握る習主席の後ろ盾により、中国は本当に2050年までにサッカー大国となる可能性がある。デロイトのジョーンズはこう語る。
「30年前のイングランドは、外国人選手はほとんどおらず、施設の質は低く、観戦者数は減少傾向、そして暴力行為も横行していた。それから変貌を遂げたイングランドの経験に学べることは多い。中国が同じことを達成できない理由など全くない。イングランド以上の速度でこれを達成する可能性も十分にある」