テクノロジー

2017.01.09 10:00

警察業務を革新するテック企業「Mark43」 ハーバード卒25才が起業 

Photo by Volkan Furuncu / Anadolu Agency / gettyimages

スコット・クラウチ(25)は、ハーバード大学在学中に同級生と共に警察向け業務管理ソフトウェアを開発する「Mark43」を設立した。ニューヨークに本拠を置くMark43は、犯罪データを効率的に管理・分析するためのツールを提供している。このシステムを使うことで、警察官は追跡中の容疑者が武器を所持している可能性が高いかどうかを簡単に調べることができると。

Mark43はこれまでにワシントンD.C.首都警察や、ニュージャージー州のカムデン郡警察とジャージーシティ警察と契約を締結することに成功した。6月には、ロサンゼルス郡警察の競争入札で大手に勝利し、5つの警察署に製品を納入することが決まった。

「最初のRFP(提案依頼書)で競合他社に打ち勝った」とクラウチは話す。彼は、2015年にフォーブスの「30 Under 30(30歳以下の重要人物)」に選出されている。Mark43は、間もなく革新的な火災通報システムもリリースする予定だ。このシステムを導入することで、救急救命士や警察がより早く火災現場に駆け付けることができるという。

アナログな警察業務を根本から変革する

クラウチと共同創業者のマッシュー・ポレガ、フロリアン・メイアーの3人は、学生時代にMark43のアイデアを考案し、実際に警察車両に同乗して警察官のニーズを把握した。「警察官の業務は驚くほどアナログで、書類の作成に何時間も費やしていた。我々のテクノロジーを導入すれば、逮捕に要する時間を50%短縮でき、その分より多くの地域をパトロールすることが可能になる。ワシントンD.C.では、警察官を110人増員したのと同じ効果が得られた」とクラウチは話す。

現在のMark43の従業員数は75名。売上高はまだ1,500万ドル程度に過ぎないが、General Catalyst PartnersやSpark Capitalなどから4,100万ドル(約42億円)を調達し、投資家らは今後の成長性に大きな期待を寄せている。アメリカにある警察署の数は18,000ほどで、クラウチは将来的に数千と契約することを目指している。また、今後は警察以外にも、裁判所や刑務所向けのソフトウェアも開発する予定だ。

「これらの組織で働く職員たちは、現状のオペレーションに不満を抱いている。テクノロジーを使って彼らの業務を変革する大きな転換期を迎えている」とクラウチは話す。

編集=上田裕資

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