テクノロジー

2016.09.19 11:30

女性限定の配車サービス「See Jane Go」、カリフォルニア州で始動

(c)See Jane Go

(c)See Jane Go

「女性の多くは、配車アプリを利用して男性ドライバーの顔がスマホ画面に表示されると抵抗感を覚えるものだ。偏見は持ちたくないが、車に乗り込むときに怖いと感じることもある」と話すのは、カリフォルニア州コスタメサに住むイングリッド・ニューマンだ。
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彼女は年老いた母親を毎週サロンに連れていくため、配車アプリのリフトを利用している。

ニューマンのような女性客に対応するため、カリフォルニア州オレンジン群で女性客専用の配車サービスがスタートした。「See Jane Go」というこの配車アプリは、ドライバーが全員女性だ。

ウーバーの女性ドライバー率は25%
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See Jane Goのキンバリー・トゥーネンCEOによると、ウーバーやリフトにおける女性ドライバーの比率は25%ほどだという。筆者はこれまで配車アプリを利用した際に何度も女性ドライバーに巡り合っているが、中には男性客から嫌がらせを受けたり、露骨に脅されたと話すドライバーもいた。リゾート地で営業するある女性ドライバーは、夜になると酔っ払い客が増えるため、22時以降は運転をしないと話していた。

トゥーネンによると、配車アプリで暴力事件が起きることは稀だが、これまで発生した事件の97%は加害者が男性だったという。「男性乗客に対する恐怖心が女性ドライバーの増加を阻害してきたが、我々はSee Jane Goによってその状況を変えたい」と彼女は話す。

See Jane Goはまずロサンゼルス-サンディエゴ間でサービスを開始したが、今後は積極的に全米中の都市に拡大していく考えだ。サービスの仕組みはウーバーやリフトと同じだ。ドライバーになるためには、See Jane Goのウェブサイトか専用アプリで登録をし、認定後にトレーニングを修了すると営業を開始することができる。

ウーバーとの違いについてトゥーネンは次のように話す。「ウーバーが行なっているのはtransportation(輸送)だが、我々が行っているのはtransformation(変革)だ。我々はSee Jane Goを働く女性にとってのスタート地点にしたいと考えている」
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編集=上田裕資

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