ビジネス

2016.09.13

テニス界のSNS王者、ジョコビッチとウィリアムズのすごさ

テニス選手ノバク・ジョコビッチ photo by Peter Staples/ATP World Tour / gettyimages


合計のフォロワー数では前述の4選手の方が多いものの、熱心なファンによるフォローで、ジョコビッチは投稿1件当たり、ほかのテニス選手よりも38%多い14万件のインタラクションを獲得している。12か月でトップスポンサーのユニクロの宣伝は20件投稿。合わせて310万件のインタラクションがあり、フーキットによれば媒体価値は220万ドル(約2億2,500万円)に相当する。

ウィリアムズは、獲得インタラクションが5,600万件でフォロワー数3位のシャラポワよりも57%多い。スポンサーに価値を生み出す点において、彼女はテニス界のソーシャルメディアの女王だ。

ナイキのロゴまたはハッシュタグをつけた投稿は115件で、これによって生み出された媒体価値は810万ドル(約8億3,000万円)。ナイキと契約を結んでいるその他のトッププレーヤー、フェデラーやナダル、シャラポワが生み出した価値は約460万ドル(約4億8,000万円)のため、それよりも350万ドル(約3億5,800万円)多い。

テニス界に長期にわたって君臨し続けていることで、ウィリアムズはマーケターにとって魅力的なセールスウーマンとなっている。契約ブランドはナイキやデルタ空港、IBMを筆頭に12を超え、コート外で莫大な収入を得ていることもあり、2016年の収入は、賞金を含めて2,890万ドル(約29億6,000万円)。シャワポワを抜いて女性アスリート1位となった。

過去1年で最も人気の高かった投稿は、2015年8月のスタン・ワウリンカとの卓球の試合で視聴回数は200万回に達したが、2番目に人気だったのはスポンサーのための投稿。11歳当時のセリーナの動画を使ったスポーツドリンク大手ゲータレードの広告は、彼女のフェイスブックページで150万回視聴され、インタラクションは10万件を超えた。
次ページ > 錦織選手のSNSは?

編集=森 美歩

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事