任天堂の株価は当日の取引終了時刻までに25%以上の上昇となり、ポケモンGOの発表直後につけた今年の最高値に迫る勢いとなった。7月に任天堂はポケモンGOの開発が外部企業のナイアンティック社によるもので、同社の業績に与える影響は軽微であるとの発表を行った直後、株価は大きく下落していた。
しかし、今回のiOSゲーム「スーパーマリオ・ラン」は任天堂が自社で開発したゲームだ。このタイトルは中規模なヒットに終わったMiitomoに次ぐものだが、同社のプレミアムコンテンツのゲーム化という点で大きな注目を集めている。プレイヤーはこのゲーム内でコインを集めつつ、2D空間を疾走する。
任天堂の株価は一時的に大幅に下落したというものの、年初と比較すると7月、8月を通じ60%増しの高値となっている。ポケモンGOの熱狂は去ったかもしれないが、Think Gaming のデータによるとiPhoneゲームの売上ランキングでは依然トップのポジションをキープしており、iOSの無料ゲームでも上位5位圏内に入っている。
今後の予定としては、任天堂は11月18日に「ポケットモンスター サン・ムーン」を3DS向けにリリースする。
ポケモンGOでモバイル進出を果たした任天堂は、今回のスーパーマリオ・ランで本格的にモバイルゲーム市場に打って出ることになる。このゲームは今年12月にiPhone向けの無料ゲームとしてリリースされる。任天堂はまた、「ファイアーエムブレム」「どうぶつの森」の2タイトルのモバイル版のリリースも予定している。